社会経済活動再開に向けて(長い)
以下、個人的 に思うたこと考えたことを、だらだらと書きました。
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4 月 8 日の 非常事態宣言 と、強い休業要請や自粛要請 は、仕方ない と思うんです。
( 3 月 4 日前後に感染したと見られる) 3 月 24 日からの 陽性判定数増加ぶり は、放置したら間違いなく、俗に 医療崩壊と言われる事態にまっしぐら であることを示していました。
こういうものは自然に任せたら指数関数で、簡単に言えば「ねずみ算」です。
実際には人間の行動様式や抵抗があって「ねずみ算」に至らず、武漢での死亡者数が見事に乗っていましたけど、べき関数 で増加します。
相棒に訊いたら、疫学で出てくる式がそうだったように思うとのこと。
2 週間ほどの中国政府発表値から 数理モデル化 をしてみようと、対数とって係数乗数を求めたのは 知人 です。ぽてちじゃあない。(^^;
そこから ぽてちが 10 日間ほどの発表値をプロットしたものです。
(大きくズレ始めたのは、死亡数の統計を中国政府が変えたから)
あまりに綺麗に乗っていたことと、別統計で致死率も綺麗に一致しすぎていたから。そして、漏れ伝わってくる様子からすると少なすぎるから。
中国政府が作っていた 数値ではないかと、今も疑っています けどけどね。
いずれにせよ、孤発例が増えてクラスター潰しが利かなくなると、こういう勢いで増えていく ものです。
「 3 密とか集近閉を避けろ!」といくら叫んでも、もう止まらない。
止まらないと、これが何倍にも増えてしまう。
そして、 3 色が等しく倍化されるわけがありません。医療崩壊 に至った時点でオレンジ色が急激に増える のです。
医療に余裕があるうちは適切な患者管理と対症手段で人工呼吸に至らず自己回復を始める患者が、すぐに 要人工呼吸器となって、なったらあっと言う間に死ぬ。たぶん、通路に多数の患者が転がる映像が流れた武漢の爆発期がこれでしょう。
(国と自治体、関係者の多大な努力で病床が大きく増えた。東京は 2.4 倍)
爆発が続く 西ヨーロッパ の状況からすると、いくら公衆衛生環境や風習の違いがあっても、大同小異 が間違いありません。
現時点の英国並みに死んだとしてザッと計算すると、現時点でだいたい 33,000 人 が死んでいて、さらに増えていきます。
日本は人口の多くが大都市圏に集っていて、その 稠密 ぶりは西ヨーロッパの比じゃありません。ニューヨーク の状況が脳裏を過ぎります。
東京大阪 だけ で、ニューヨーク並みに死んだらザッと 30,000 人 が死んでいます。
神奈川・埼玉・千葉のそれぞれ 1/3 ほども「圏」として一体だから、もっと多いことでしょう。大阪も、兵庫県の摂津域が加わります。
3 月 24 日からの陽性数増加は、その スタートライン。
欧州帰りの持ち込み第二陣もリンクを追って潰そうとしていたのが。。。 おねーちゃん遊びを伴う接待酒場や風俗店と「思しき」リンクを追えぬ孤発感染 が増えて、歯止めがかからなくなり始めたようです。
都知事が「屋内イベント」「カラオケ」「飲み会」と言っていたのが、突然、「夜の店」と強く繰り返すようになりましたよね。
そこから数日後に出た緊急事態宣言の直後。有楽町・銀座の 徹底した見事な休業ぶり は、国や東京都から だいぶ脅されて、町の商業組合が 震え上がった結果かも。(笑)
公が本気になったら、ガサ入れ・摘発のネタは宝庫のようにある町でしょう。
政財界の有力者が常連にいると開き直っても、強い世論が背景にあったら、常連ともども吹っ飛ぶ でしょうし。
こういうものは 本能に根ざす から、人を群れとして観ると、強い措置がなければ 絶対に止まりません。止まらぬ個体が、群れの一部に複数、小さな群れになっている。
奇しくも「夜の店」が強く言われる中で、国会議員が新宿で おねーちゃん遊びをしていたのがバレて、ちょっとした騒ぎになっていたようですね。
食べること も本能に根ざすし、酒 も、様々な 娯楽 も同じようなところがあって、無くなるものではありません。
強い休業要請や自粛要請を 仕方ない と思った所以です。
でも。いつまでも続けられるものではない でしょう。
経済と社会が死んでしまいます。
一律な感染機会の覆滅方針から転換して、注意深く感染リスクを減らして再開すべき 社会経済の活動は多い。それが大部分。
注意深く感染リスクを減らせば可能な個人の活動も多数ある。(それが社会経済も回す)
とは言え、 125,000,000 人 の群れになると 難しい んですよね。だから一律になってもうた。
例えばパン店。
マスクをしていない客の発声で飛沫がかかる位置に置いたたくさんのパンを、いつまでも防護していない有名店がありました。
ビニールシートをかけておけば十分なのに、いつまでもしていなかったんですね。
例えばジョギング。散歩。
人が多数行き交う中で強い呼吸をしながら走っていたら、いくらマスクをしていても飛沫を吸い込みますって。それも肺にまで。
かつての繁華街のような 1.5 m 以下の距離に人が活発におしゃべりしながら次々と入ってくるような状況で、散歩と称する長時間の徘徊も同じです。
入店を制限せず密集に任せて、制限を始めても待ち行列を接近状態のままに放置しているスーパーも同じ。
営業時間の短縮もそうです。避けるべき密集をより招くことが、わかっていない。
こんなのは
別に どうってことはありません。
望遠の圧縮効果 が出ているだけで、マスクをして距離をとりつつ滞留せずに歩き抜けて、手で口元を触らず頻繁に手洗いをしていれば、感染の可能性はとても低い。
何がどうなったら感染が起こるのか。
だから 何を避けねばならぬのか。
何をどうしたら感染の可能性を減らせるのか。
よくわからず「巣ごもりすればいいのね」だったのを、理(ことわり)を押さえて適切に振る舞う ようになれば、社会経済の活動を 再開できる し、個人の活動も 再開できる。
5 月末までの 宣言延長 は、理と適切な振る舞いの 周知期間 を設けたのだと受け止めました。
ここまで書かなかったこと。
「死ぬのは 65 以上の高齢者ばかりだから、俺ら関係ない」をやると、また増えてまた強い休業要請と自粛要請がでて、俺らの雇用と財布も死ぬ でしょう。
抵抗して営業を続けても、大多数の客は白目視されることを恐れて減る。なぜか、税務署の査察や保健所の検査が立て続けに入るとか。(笑)
やっぱり俺らの雇用と財布が死ぬ でしょう。
そして、西ヨーロッパの例を見れば オレンジ色も下に下がってくる。
スペイン風邪のように、秋から強烈な第二波 がやってくることも 覚悟 しておかなければなりません。
やっぱり、どうしても、理とツボを押さえた振る舞いが必要 です。
その中で、没落してしまう業種業界が、どうしても出てきてしまう。代わりに勃興する業種業界もあるはず。
小さな話しでは、出前の配達業が大盛況だそうですね。
つまらぬ話し。若い男女の合同コンパやパーティが減って、 50 年代 60 年代のような 合同ハイキングが興ったりして。(笑)
大規模な地球環境の変動だけでなく 疫病も、社会を大きく変えるのだな、と。これまで読んできた歴史の本が頭を過ぎるのでした。
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