乗ってみた印象
乗り始めからしばらくは、フラフラしてフラフラして。こんなに安定しないものだっけ? と思ったですが。
10 km も走った頃には慣れてきて、以降はあんまり意識すること無く。
スクーターは、 35 年前に 2 ヶ月くらい借りた友人のリード50 以来です。
( C650 GT で幹線道を往復した 6 km ほどの試乗体験を除く)
慣れてきても、オートバイのような走行安定性は無いな~と思った。ネットで見ると、 PCX は安定していると、いくつも書かれていたのですけど。
15 km を超えたくらいの頃。 30 km/h から 40 km/h で、ちょびっと長めのカーブを通った際のことです。
「ピタッと安定して曲がるじゃないか。こりゃバイク的な乗り味だ♪」
なんて思いましたです。
ツーリングにも使えると書かれていることを、納得。
なるほどね~と思ったものの、以下の観点で ぽてちには厳しいと思うたです。
まず、乗車姿勢。
高速道を含む一般道の速度と道路環境では腰と背筋を立てて乗るのが、疲れないし、重心移動等の運転動作もし易いと感じています。
要するに、白バイの乗車姿勢ですね。少なくとも下道はあれが最良だ、と。
なんだけど、これがスクーターだと・・・
足を前に置く腰掛け座りは腰と背中が曲がりやすく、つい崩れてしまう。
これはまぁ仕方ないことで、腹筋と背筋を強くするべきだとなる話し。
が、シートも姿勢崩れを助長しやすいものでした。
沈む部分に座って腰を立てていても、減速 G で尻が前にズレてしまう。シート前端が固くて(シートベースが高くなっている)元いた後方が柔らかだから、骨盤が寝て、腰と背中が曲がってしまうんですね。
曲がったまま乗っていると、自重と前後 G で腹筋背筋が疲労してきて、全体として「疲れた」になってしまう。ツーリングの長時間は厳しいです。
シート表皮を滑りにくいものにした方がいいと思うた。
ぽてちの車両だったら、(今はまず見なくなった)ダュシュボード上トレーの小物を滑らぬようにする「滑り止めシート(ゴム素材)」で大きなやつをカー用品店で買ってきて、安あがりに対処するはず。
貼り付けずに敷くだけになって、無くさぬ管理が面倒ですけど。
併せて、沈む部分のクッション下層と中層をもっと固くして、尻への「当たり」に関わる上層だけ今の柔らかさで作るのが良い。
コストに影響することだで、難しいと思いますが。
ぽてちはめっちゃ重いから限界性能テストみたくなってしまって (笑) 、世で固いと言われるシートでもそんな感想になります。
次は、トルクの谷
40 km/h くらいから 60 km/h くらいまでの加速に「かったるさ」を感じました。ネットで見たインプレの通りだな、と。
これも ぽてちの重さが体感を顕著にしているはずですが。
速度を落としていく前の車に合わせて速度が低下しつつあるところで、加速しながら車線変更して避けるようなとき。町中で多いシーン。
他の速度域と同じアクセルの開け方で、同じように加速しないんですね。
期待した加速を得られず、追加でヨイショ!と開けてもあまり改善しません。
移った先の車線の後続車が予測より速いと、ゴメン!ってなことになる。
この非線形な反応、疲れます。イライラすると言うより、疲れる。
延々 50 km くらいこれを繰り返し続けないとツーリング的な道路環境に至れない ぽてちがツーリングに使うのは、チト厳しいと思うたです。
たぶん、燃料の吹き方と、 CVT 変速比の設定が理由でしょう。 0 から 40 km/h くらいの加速は予想以上に良かったし、谷の先でもスィーっと伸びていく(らしい (笑) )から。
そう設定している理由は、「ツーリングのため」もあったりして。
安定した巡航をしているとき、元気な反応は疲れを招くことも確かです。燃費、すなわち航続距離のためにも良くない。
興味深いことに、 45 km ほどの途中で 6 km くらい乗ったリード125 では、この「かったるさ」を感じませんでした。
リード125 も同じエンジンとミッションで、ピーク出力は僅かに低いのに。
リードは燃費もわずかに劣るし、「わざと」の PCX 設定だと思うた所以なり。
以上、ぽてちがツーリングに使うのは難しいと思った 2 大理由です。
運転姿勢の話を出したところで。
PCX だけの体験感想だと、腰掛け座りは良くないな~と思ったけど。ハンドルがリード125 より近くて高くて、いかにもスクーター姿勢なリードよりバイク的な姿勢に寄せてあると思いました。
PCX は極短距離用でなく、ある程度の距離と時間を乗るための設計をしてますね。
不思議だったのは、交差点をゆっくり曲がるような低速度だと、リード125 の方が安定して感じたこと。
それ以上の速度だと、 PCX の方が安定して感じました。リードは ぽてちの重さがあってもガタガタよく揺れて、合わせ技で、調子に乗って速度を出したら怖いだろうと思わせた。
積載量。
シート下が、 28 L だそうで。
今の 125 cc スクーターとして、標準より少し大きいくらい? 形状は良い方じゃないかと思いました。
後輪を 12 inch にしたら、もうチョト大きくなりそうですね。
ここでも、やはり走行性能に寄せた設計をしているな、と。
車体の大きさと重量バランスを考えたら「落としどころ?」と思う純正 35 L トップボックスを着けると、大物は入らないけど合計 63 L になる。
ハンドルバーに付けるヘルメットホルダーをコンビニフック使いする手もあるそうな。
財布とタブレットやスマホを入れた小さい手提げを入れて、その上にヘルメットを入れてきたバッグを置いたところ。
空のバッグを潰して、さらにポテチ 2 袋を置いたところ。
車体の大きさ。
125 cc スクーターに抱いていたイメージより大柄。でも 250 cc スクーターより格段に小さくて、置くとき気楽。
150 cc 版で必要な走行安定性に寄せた設計でしょうね。
駐輪枠の切り方が 50 cc 90 cc のサイズ想定で幅狭な都内のコイン駐輪場には大きいと思うけど、でも必要だったら駐める気になりそう。
重量。
130 kg しかないと、何もかも楽ちんだわ~♪ と。
山手通りの交差点で停めて、横断歩道を手で押して反対側まで。軽いから可能でした。あの広い山手通りで問題なかったです。
道路中央の盛り上がりを苦に感じることなく、反対側歩道の傾斜を押し上げるときも困難を感じるほどでなく。
腰や尻の横で支えることができない ぽてちは手だけで支えつつ押すことになって、クソ重いワオはもちろん、約 200 kg の CB400 SF でも倒しそうになるのが怖くて押し歩きをできませんでした。
PCX の押し歩きで感じた問題は、ハンドルが低すぎて押しにくいことと、体にあたる位置が太もも真ん中より下くらいで、支えるには低すぎたこと。(繰り返し、軽いから可能でした)
これはメバチくんやワオの大きさがないと上手くなくて、仕方ないです。
メバチくんやワオでも、体にあたる位置が低くて支えるに不適だし。(爆)
もしかして、 R1200 GS Adv ならイケる位置になるかな? (^^;
トータルの印象。
ファミリーバイク特約を使えることと、 40 km/h からの加速を改善できるらしいトルクカムなるものの交換をすることが前提で。
無敵の通勤車。
駐める場所がある近所の足にヨシ。多くを求めなければ買い物もイケる。
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