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2016.07.17

野生動物の国


 人が羆に食べられた事件をご存じでしょうか。

 このリンク先に記載されている「三毛別事件」は、吉村昭の『羆嵐』という小説にもなっています。

 人は羆のご飯なんだと、ぽてちが知ったのはこの本で。高校生の頃です。


 日本で人が羆に食べられた事件だと、他に「石狩沼田幌新事件」とか、「札幌丘珠事件」とか、リンク先にもある「福岡大ワンゲル部事件」なんてものがあるようです。

 「福岡大ワンゲル部事件」の他は明治大正の開拓時代のことで、「今はない事だなんて思っていたら
 今年になってから秋田で月の輪熊に食べられた事件が起きてしまいましたね。(^^;;;


 熊は基本的に臆病な生態を持っていて、人との接触を避けようとするそうですけど。びっくりさせられた相手が無力だと知ってしまったら、人里に現れた熊を人が撃つように、災いをなす種として襲われる可能性があるでしょう。
 まして、それが美味しいご飯だと一度知ってしまったら。大きな鉄砲を持っていない限りは、食べられてしまうでしょうね。

 「福岡大ワンゲル部事件」では遊ぶようになぶり殺されて、食べられていたそうです。


 ということで、羆はおそろしい。できたら接近遭遇したくない。(^^;;;


 でも、こんな恐ろしい羆であっても、絶滅させることに賛成しません。棲み分けを図って保護の努力をしている人々に頭が下がります


 ウトロからチョイの『知床自然センター』なる施設から先はもう野生動物の国だとのこと。
 で、知床五湖のあたりまで入っていって大丈夫なのけ?と思った。

 それは五湖方向だけでなく、横断道路で知床峠に上がっていく道でも思うたわけです。



 知床峠の駐車場前から撮影。登山道はあるのでしょうけど、森が広くて密に感じます。
 知床は羆の生息密度が世界一だそうな。世界遺産に認定されるわけですね。


 今は無干渉の努力が長く図られていて、半島の奥にあるシャケ漁の番屋では作業する人々のすぐ近くを子連れの母羆がうろうろして、互いに無害でいるそうな。

 だいぶ前に視たドキュメント番組のこと。

 老いて獲物の多い領域を追い立てられ怪我を負った巨大な羆がウトロの町近くにまで出てくるようになってしまい、追い返す努力を繰り返したけど町の端にまで現れるようになってしまって、やむなく射殺に至った。

 そんな事もあるそうで、まさに「やむなく」の様子でした。


 上記の番屋では、人間が食べものを持っていると学習させないよう、ゴミの管理を徹底しているそうです。
 空腹を満たすために人に寄ってこないようする。そういう事なのでしょうね。

 ちなみに、道の駅に空きペットボトル回収箱を置かないのも、甘い臭いで羆が寄ってくるようにさせないためとの理由を付けているのじゃないかと思う。
 でも、もしこれでもダメ。屋内に置けばいいことで、閉鎖時間後は販売停止すべき。


 Google map を見ると、半島の中ほどになる五湖からちょっと入ったカムイワッカの滝より先は、自動車道がありません。
 船から眺めるのが一般的なよう。順当でしょう。「野生動物の国」を荒らさずに済んで羆との接近遭遇もなくて済むし。(^^;



 下は『オロンコ岩』を海側から見る図。



 


 出航。



 


 運が悪いことに、往路は日が雲に遮られていて、周りが薄暗い状況でした。写真は往路と復路もごっちゃで、順不同です。

 下、知床連山。



 半島は写真の左端よりもず~っと続きます。広大な「野生動物の国」ですね。



 上の写真で見える建物は、鮭鱒孵化場だそうです。すぐ脇を流れる川も、羆が鮭を獲る姿を見られる川だそうで。

 次、洞穴のように見えるものは、波浪で岩壁が削られたものだとか。



 次はカムイワッカの滝と硫黄山。ほんと、秘境の雰囲気がたっぷり。



 1時間半のコースはここで引き返しです。4時間弱のコースだと半島先端の知床岬まで行くそうな。

 この乗船で野生動物を見られることはありませんでした。見たのは海鳥だけ。



 次は再掲です。ぽてちのような者が何の準備もなく あわててテキトーに撮っていて、何枚かに1枚でもピントが合うのが DSLR の大きな利点ですね。



 そう言えば、突然の館内放送があって、「本船左、崖の上に羆がいます」だったのだけど、望遠ズームを単眼鏡に探し回っても発見できませんでした。

 今回のツアーで羆を目にする可能性が一番高くて、なおかつ双方が気楽だったはずの機会。ちょっと残念でした。

 ということでウトロ港に着。



 


 翌日の早朝に知床峠まで上がる任意ツアーに参加すれば、運が良いとキタキツネ、シカ、羆を見られることもあるとかで、すご~~く頑張って参加。(笑)

 見られたのは、前の記事にアップした『ギンザンマシコ』とシカだけ。



 子連れの母シカを見ることは多いけど、オスを見るのは運が良い方とかでした。

 朝食後、知床五湖に向かったときはキタキツネ。



 


 大きな口と、立派な歯ですね。


 着いた知床五湖の遊歩道は高架で、



 なおかつ歩道の両脇に電線を装備。



 まぁ、羆対策でしょうね。

 五湖すべてを回るコースは遊歩道が地上で、ガイド付きでないと入れない旨が書かれています。理由は羆の活動期。



 餌になるものが少ない時期で、何かの理由で冬眠中に起きてしまったケースを除けば、もしかすると1年で一番飢えている頃ですものね。


 高架遊歩道からの眺め。湿度が高かったのが残念だったなー。



 この日もオホーツク海はベタ凪ぎでした。



 ふと見上げると、2筋の飛行機雲のようなもの。



 もし飛行機雲だとすると、位置と方角と高度からして、軍用機の航跡じゃないかと思うた。


 総じて満足度が高くなかった最大手のツアーでしたが、「野生動物の国」知床を見ることができた間はまずまず楽しかったかな~。
 
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