X のボディ側手ぶれ補正はとーぶん無い
1月下旬のこと。
X-Pro2 をはじめとする FUJIFILM の新製品トークショーに行ってきました。
聴いたのは画質設計の回と、光学設計の回です。
画質設計の回のホスト役は、かつて新宿御苑近くのギャラリートークで写真家の内田ユキオさんと二人で話していた人でした。
X-Pro2 の目玉はたくさんあれど、中でもイチオシなのがモノクロの新フィルム シミュレーション「アクロス」と、粒状効果のようです。
トーンカーブを見せながらの話しでしたが、トーンも粒状性もだいぶ複雑なことをやっていて、現像ソフトで素人が真似できるようなものではなさそうです。
語りの雰囲気からすると、プロでも真似するのは難しいと言いたい空気を感じました。うん、わかる。うん。
また、 RAW からの現像作業をしなくても Jpeg で仕事になることを、プロの写真家から強く求められているとのこと。
まぁ、わかります。例えば Photoshop や Lightroom で調整をするにしても、いじる量が少ない方が時間の節約になりますものね。
で、続けると。
自分的には待っていた新製品で、期待した通りの方向性で使い勝手が磨き上げられてきた印象。
トークショーの前にタッチ&トライのコーナーでいじくりましたが、俊敏でいい感じ。電源を入れながら構えて、ピントをとり、シャッターを切る。何度も繰り返しましたが、いい感じ。
一切の遅延がない OVF は、やっぱり素晴らしい!
操作性についても、(慣れた体系ではあるが)いい感じ。ジョイスティックを採用したのがクリーンヒットだと感じました。
「うむ。これは良い!」と結論して目を上げると、 X セミナーを担当されていた方が目の前で見つめていました。あらまぁ。(^o^;)
X-E2 のカタログを渡されて、でも「 Pro2 待ちです!」とやり取りした方。
「やはり来おったか... 」かな?(笑)
唯一、画素数が 2,400 万もあるところは気に入りません。
でもまぁ、 FUJIFILM の絵作りなら 2,400 万画素で使い勝手が酷く落ちるということはないでしょう。と、期待。(^^;)
財布が厳しいので、とーぶん買えませんけどね。(^_^;)
いずれは買うつもりです。
光学設計の回では、自分が使っているレンズの設計を主導した人の話を聴けたのを楽しく感じました。
特に知識的なことを得られたわけじゃないけど、親近感が増すと言うのか。。。
そして、終わりの Q&A で尋ねてみました。
「ボディ側手ぶれ補正を採用する検討はしているか?優秀な XF 単焦点レンズの使い勝手が大きく向上することなので、興味あるところなのだが」と。
回答
「 X システム立ち上げのとき検討はしたが、画質・大きさ・重さのバランスを重んじてボディ側は非採用とした」「ボディ側でやって FUJIFILM として納得できる画質を盛り込むと、マウント径が大きくなって、その分だけレンズが大きく重くなる」
てな趣旨だったと思います。
No! と答えるのであれば、そう言うよね。という内容ですね。
確かに、 X の画質を小型かつ軽く実現していることには大きなアドバンテージがあると思っています。残念ではあるけれど、納得できるものです。
驚いたのは、質問をしたとき動揺が見られたことでした。
どうやら、訊かれたくないことだったようです。
あちこちで訊かれるのでしょう。あちこちで営業上の不利を指摘されるのでしょう。
その頻度が自分が思っていた以上に高くて、開発チームは自分が思っていた以上のプレッシャーに晒されているのかな?と思いました。
回答の趣旨はわかるけど、「機能を使ったときは有効画素数がちょっと減る」くらいで盛り込んでくれると助かるんですけどね~。
やはり新製品の X70 も手ぶれ補正が無いこと。それってどうよ?と思います。すごくニッチな製品になってしまうもの。
小さなボディに優れた描写性能を盛り込んだことは理解しますけど、ニッチっすよね。
X100T はまだわかるんだけど。。。
X70 に盛り込んでこなかったことからも、レンズ交換式の X にボディ側手ぶれ補正を盛り込む見込みは とーぶん無いと思います。
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