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2016.02.15

現行型 WRX STI 、ようやく試乗

 車の写真を1枚も撮っていないので、文章ばかりです。
 載せたのはすべて関係ない写真。(笑)


 ということで

 今どきの国産ミドルクラスが持つ上質さと、乗りやすさ操作のしやすさを備えたスポーティセダン

 だと、感じました。

 リアにダブルウィシュボーンを採用した大柄ボディの二代目になって、数え切れないほどたくさんの改良を行って、キチンと仕立て上げられた印象です。

 常識的な速度域で乗り易さを持つ、現実的なセッティングを施されました。

 前代の、世界ラリー選手権参加車両の風合いを醸そうとしてスポーツカー志向を臭わせた疑似「戦う車」かつ疑似「大人のスポーツ」な虻蜂取らずセッティングとは異なっていて、欧州製スポーティ車がこの方向性ではないか?と思うもの。

 上質さは GOLF GTI が一歩二歩勝って感じるけど、国産ミドルとして合格圏にあると感じ、運転して走らせるものとして全体を見たら GOLF GTI よりいいかもしれません。


 以下、少々細かく。

 の出し方が、乗りやすくなっていました。町中でそれを特に感じます。

 モードでも低回転域の薄いアクセル操作にちゃんと反応して、ちゃんと力が出てきます。
 回転ピックアップの良さもあって、うちの車のSモードより力が出て感じるセッティング。試乗後に営業氏と話していたとき「ボールベアリング タービンを使ってる?」と尋ねたくらい。

 出し方もよくなっていて、緻密にコントロールしていけばモードで 3,500 rpm を超えても「始末に困る」と思う急激な盛り上がりや開閉に対する遅れ感がない

 PC では可能な、部品の交換やソフト書き換えでアップデートをできるなら、うちの車もアップデートしたいと思いました。
 うちの車の 80 年代末から 90 年代中頃を思い起こさせるアホウなセッティングも面白くはあるのだけど、常識的な速度域ではわずかな遅れがあってイラっとするし、抜いたときの反応遅れで前に出るのは腹が立つし、サーキット遊びでも筑波なら現行型セッティングの方が速いはず。



 ハンドリングも、セッティングが大きく変わった印象です。

 切り初めたときの動き始めも、立ち上がりでも、フロントの重さやアンダー傾向が気になりにくく、車が軽く動くよう感じます。

 営業氏の話によれば、ライン装着タイヤが DUNLOP に変わったとか。タイヤの違いもハンドリングの変化に影響しているはずです。
 あれならタイヤ交換のときグリップ力を落とす方向で銘柄を選ぼうと思わないはず。

 ここでも現実的な方向でタイヤ選択をしたと思う。


 代わりに舵の利きが敏感に感じて、直進安定性がやや落ちたと感じるかもしれません。実際、路面の左右傾きに反応しやすくて、高速道路で直進を維持する修正舵が多く必要になったと感じました。

 とは言え 100 km/h 程度なら多少のもので、慣れれば無意識のうちでしょう。普通は(高速道路を含む)一般道で 150 km/h 以上で走ることはありません。スポーティ車として現実的なセッティングだと思います。



 GT-R の水野親分が雑誌で酷評したのは、超高速域での安定性のことかもしれません。(予告記事しか読んでいない)
 想像の範囲だけど、 750 台 Type-R が開発に時間を要したのも、中谷明彦氏が超高速域の安定性に一言あったのも似たような原因かもしれません。

 町中の小気味よい回頭性と超高速での安定性を共に備えてオールマイティに走らせる設定を施すには、やっぱり車高と重心が高すぎるように思います。

 水平対向エンジンであるが故にフロント サスペンションに生じる力学的な無理を指摘されること。
 これは解消しようがないし、サスペンションが動く空間の取り方や取り付け位置も大量販売車と共通では、期待する方が間違っていると言えます。

 とは言っても普通は一般道だけだし、一部の人が走ってもミニサーキット。(ラリーやジムカーナをやる大きさ重さじゃない)
 売った車のほぼ 100 % 近くがこの範囲で走ると考えれば、セッティングは現実的で、よく仕立てられています。

 逆に、呆気にとられたほど鋭い回頭性とナチュラルで素直な車体運動性を持ちつつ、高速域でもビタッと安定していた RX-8 の優秀さが、あらためて思い出されました
 あれはああいう車体だからできた芸当ですね。セダンのくせにスポーツ車の車体でした。いま乗っている人は大事にしましょう。かなり希有で、かなり貴重な車ですよ。おにぎりはダメな子だけど。(火暴)



 総じて言うと、 20 年前くらいから徐々に進行してきた現代的な FF 車のハンドリングに近づけたのかもしれません。
 もちろん代車で乗った XV に感じたほどでありませんが、荷重の変化に左右されずハンドルだけで曲がれる傾向が増したのかもしれない。

 うちの車の、できれば解消したい傾向の一つ。お尻を振る勢いで曲がろうとせずに走ると、切り込み初めに( RX-8 より)重さと瞬間の遅れを感じて、カーブの立ち上がりで車体はアンダー傾向にあることを感じること。

 前が重い車の自然な動きが残っとるわけです。攻めたとき無理や失敗をしたら前から砕けることが予見できて「車体は自分のような素人が操って速い車じゃないね」と思うのですが、それを帰路であらためて感じて、逆にこの方が自然でわかりやすい挙動だと思いました。
 水野親分の酷評はこの事かな???

 トルクベクタリングうんぬんの作動を感じるほどの勢いと速度があるときのことは不明です。



 上下ピョコピョコ動、段差等路面の突き上げでゴツ!ゴン!くること、ともにだいぶ軽減されていました。
 ヤワくなったわけではなく、路面を掴んで舐めるように動いている感があって、かなり好印象です。試乗車はメーカーオプションのビルシュタイン製ダンパー装着とのことで、その影響もあることでしょう。

 やっぱり現実的によくできています


 ブレーキのタッチ大きく改善しました。
 最初のストロークから踏み応えにカッチリ感が出ました。これは大きい。

 そしてたぶんパッド材質を変更していて、低温度でも制動力を出していくよう変更したと思います。一般的な走行中の減速で「この車、重いな~」と思わせません。

 前代になるうちの車は、「攻めて熱を持たせないと性能を発揮しないパッドだな~」と感じる効き方で、まだ攻めたことがないから本領を発揮したその姿を知りません。(笑)

 うちの車の初ストローク タッチはスポーティの範囲としても論外なわけだけど。そこを出発点に細かなところも詰めて詰めて改善したと感じます。
 ロードスターのように抜くときの挙動まで詰めたかどうかは、わかりません。強い減速進入をしなかったから。


 シフト。これはうちの車もかなり良いですが、スコ!感が増しました。カチっとした剛性感を失わずに、より入りやすくスコ!スコ!と。ストロークも若干短くしてきました。世界に出せる一級品でしょう。



 静音性。だいぶ向上しています。スポーティの範囲ですけど。
 営業氏に「重くなった?」と訊いたら、「少し」とのこと。現実的な変更で、好印象。

 ダッシュボードとインストルメント パネルの素っ気なさや材質の安っぽさ感も、改善されました。
 トリップ計と距離計が同時表示されるようになったことは、さり気なく小さな改善でも価値がある。

 ここらは、不景気で世界が動転していた時代に開発が進んだうちの車の可哀想なところです。

 メーターに表示されるあれこれや色使いは、ちょっと五月蠅く感じます。デザイナーがガンダム世代なのかな~? たしかにそういう年代ですけど。


 シートは、ヒップポイントが高い。シートバッグは、自分には少々短く感じました。
 電動であることもあって、全体的になかなかピタッと決まらない。試乗中に落ち着けることができませんでした。
 ペダル操作の角度や力の入れ方をコンフォート車タイプに合わせる矯正が必要そうです。ここは歓迎できません。

 サポート性については、「まぁ、闘う車じゃないし。スポーティの範疇だよね」の範囲。ここでも、形状と大きさが合わないことと合わせて、自分はレカロ オプションの設定を待たねばならないと感じます。

 レカロオプションが出ずに WRX STIGOLF GTI かをもし悩んだとしたら、「どっちでもどうせ RX-8 のような車体運動性を得られないのだもの」と考えて、シートが理由GOLF GTI を選ぶかもしれません。



 ということで結論。

 現代的でちゃんとしたスポーティになった。欲しい人は買っていい車。前代のアホウさに愛を感じちゃっていなければ、前代からの乗り換えも薦められる

 ちなみに、現実的になったと繰り返し書いていますが、出力はアホウのままですよ。アホウな出力を無理なく操れる現実的なセッティングになったわけです。
 あっても出さな過ぎたり はちきれ過ぎたりで言うことを聞かないじゃじゃ馬を、ちゃんと調教して使えるようにしました。


 闘う車が欲しい人は、ルノースポールとか GT-R のエディション モデル、もしかしたら 750 台 Type-R も。そういうのがいいんじゃね?
 
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コメント

ふくちゃんが気になって、文章に集中できません(爆)
で、新しい車いつ買っちゃうんですか?(^^)ワクワク

投稿: かえる妻 | 2016.02.15 11:18

STIと比較するならGOLF Rじゃね?とか思うのはさておいて…( ̄ー ̄)
クルマは何を求めた末に選ぶかが本当に難しいですね〜
RX-8が操縦性良かったのは当然ですね。あれ2枚スポーツを4枚に仕立て直したもんでしょうし(笑)。
今でも人気あるの分かります。いいですよね(*^^*)

たぶん大鳥居くんに対するぽてちさんの不満は、ショックがしっかり動くようにしてあげればかなり解消しそうですね。
ネオチューンとか考えてもいいんじゃないでしょうか?

投稿: まーぼー | 2016.02.15 22:02

>>かえる妻さん

ネタがハードウェアなので、写真は生ものにしてみました。(笑)

ちょっと前の写真です。
成長と共に遊び方が徐々に変化しています。面白いですね。

前は目についたものが何でもオモチャ扱いで、いつまでも遊んでいました。
写真の頃はジャンプするのが楽しくて仕方なかったようです。

近頃は夢中になることがなく、ちょろちょろ隠れがちなものを物陰からハンティングするのが好き。
成猫に近づいてきたのかな~?と。
 
 
 
>>まーぼーさん

あちらを立てればこちらが立たず。車のセッティングは難しいですよね~。
うちの車はタイヤ交換で銘柄を変えて、それでどうなるか?楽しみモードです。

現行型の今どき FF 風なハンドルで曲がる系の特性は好みでないので、似せようとしてあれこれやるつもりはなし。
もしサスペンションを交換するとしたら、(まだ売っていたら)ビルシュタイン製の STI キットかな。
今はカヤバ製の STI キットです。


ちなみに現行 WRX STI も闘う車ではありません。
あんなシートとヤワなサスペンションでは、戦闘モードの走り方に一瞬で疲れてしまいます。
タイヤグリップも足りないことでしょう。

あくまでも上質なスポーティ。
たまには山道でアップテンポ(詳細は略(笑))な走りを楽しむこともできる、そういう車かな~。

すんごいトルクとパワーは「その気になればいつでも」的な、気持ちの余裕ってやつです。
「私 5,000 rpm 超えたらスゴイんです」的な設定でなく、3,500 rpm まででもゆとりのパワー。
そんな点でも欧州製のちょっと高額なスポーティ車的。
例え M3 や AMG でも峠やサーキットの競争に使わないのと同じかな。

GOLF R に比肩するのは作秋に出た 650 万円のニュルブルクリンク パッケージじゃないかしら。
今はこれくらいの価格が闘う車の下限になった印象です。

750 台 Typr-R はバーゲン価格なんですね~。

投稿: ぽてち | 2016.02.16 02:34

あぁ やっぱりここは猫ブログだ( ̄ー ̄)ニヤリ

投稿: フックランナー | 2016.02.20 07:47

そんなことないです~。(^o^;)

猫の写真がどんどん増えていってしまうだけ。(笑)


OM-D E-M1 か PEN-F を 800 万画素で高感度に強くしてくれたら、猫撮りに絶対買っちゃうのに。(爆)

投稿: ぽてち | 2016.02.26 01:24

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