鹿児島から桜島、霧島温泉
仙厳園を離れるとき、面白いガイドさんに大久保利通のことを訊いてみました。
西郷「先生」の話しはよく出てきて、島津斉彬公も小松帯刀も出てきた。なのに、欠かせぬ立役者の一人である大久保利通は出てこなかったんです。
ぽてちは、勝海舟の指摘を容れて海外列強の植民地化を排しつつ、親徳川勢力の怨恨を緩和しつつ、政権簒奪の武力闘争を指揮した西郷隆盛の評価と同様に、政権簒奪後の国造りを指揮した大久保利通の評価も高いんです。
異なる仕事をそれぞれ担って、現在に繋がる近代的主権国「日本国」を造り上げたのですから、少なくとも同列の扱いが然るべきかと。
でもまぁ、鹿児島県に限らず、よくあることでしょう。西郷隆盛の高評価と、大久保利通の低評価は。わかるんですけどね。
ガイドさんの説明も、やはり予期されたものでした。
続いて桜島フェリーに乗船です。
仙厳園では晴れ間も見えたのが、再びどんよりとした曇天になりました。天候が写真向きではないし、わずか 15 分くらいの乗船時間です。なんだけど、日頃は縁が無いフェリーは、やっぱり盛り上がります。(笑)
着岸したら即座に出発だから着岸前に帰ってこい!着岸前だぞ!との言葉を背に、展望デッキに上がる。
鹿児島市を眺めたり
桜島を眺めたり。
参加の皆さんお見事なもので、いつも5分前集合&点呼待機でした。ガイドさんはやりやすい客だと思ったでしょうね。(笑)
今年は桜島の活動レベルがかつてなく低かったそうで、鹿児島市民は洗濯物を心置きなく外に干せる幸せを味わったそうです。
旅程表に車窓観光と予定されている「叫びの肖像」って、噴火被害者を慰霊する碑か何かかしら?
と思っていたら、有名な歌手が大コンサートをやった跡にイベント記念で立てられた石像でした。
その歌手は鹿児島市内のマンションに部屋を持っている(バスで前を通った)そうで、その話しからも、コンサートの話しからも、ガイドさんの鹿児島県愛を感じました。(笑)
で、有村展望台へ。
雄々しさと柔らかさが同居する、美しい山ですね。
これは養殖の生け簀だそうな。
錦江湾(鹿児島湾)は、なかでも桜島周辺は、養殖に良さそうな風土に思えました。温暖で安定していて、海が穏やかで、湾が大きいからよどみも無さそうで。
桜島周辺はどこにでも生け簀があるのかと思いきや、そうではなかったんですよね。その理由もガイドさんが説明してくれました。
とは、海底から熱水が湧いていて魚が死んでしまうところがある、と。(^o^;)
展望台の駐車場にある売店でガイドさんお勧めだったのが、マンゴージュースと桜島小みかんでした。
どちらもいきましたです。v(^o^)
桜島小みかんって、とても小粒。で、香りが素晴らしくて、味も濃い。そして高価。
ガイドさんの話しと、値段を見て、きっとこれはいいものだと思って試食せずに買おうとしたら、試食しなさい!とガイドさん。(笑)
一袋、東京まで持って帰りましたですよ。衣類等のバッグに入れると潰れちゃうから、手荷物としてぶら下げて飛行機に乗りましたです。v(^^;)
マンゴージュースも、濃厚で、とても美味しかったです。ガイドさん曰く、ぽてちが泊まったホテルで出したら洒落たグラスに入れて ¥1,000- は取るわよ~、と。
ガイドのおかーさん、ぽてち他の客に慣れてきて、この頃からアクセルをきっちり踏むようになってきました。(笑)
次は黒酢本舗の見学です。
瓶を開けながら黒酢の熟成過程を簡単に説明してくれて、買い物とトイレ休憩の時間を取ってあるパターン。
旅行業者と黒酢本舗と、 win win の関係でしょう。
やはりガイドさんのお勧めだった黒酢ソフト、いってみました。
これ、ンマイ♪です。甘いソフトクリームにほどよい酸味が加わって、ヨーグルトソフトを食べているような感じ。
ヨーグルトソフトより一段二段、さっぱりとしています。
口の中に黒酢の酸味が残って後を引くのは、酢が苦手な ぽてちにはちょびっと合わなかったかもしれません。
食べ終えた後にしっかりとしたコーヒーででもまとめられたらいいかもです。
次の訪問地は肥薩線の嘉例川駅。開業から 100 年を超える駅舎見物。
駅舎とホームに入ってみると、古くはあっても現役の JR 駅として相応の手入れがされている印象でした。
小湊鐵道の月崎駅と、佇まい・雰囲気が似ていると思いました。見たことがある中で、わたらせ渓谷鉄道の足尾駅より、月崎だな~と。
とは言えさすがに JR です。月崎駅より整って見えました。
さすが観光バスだと思ったのは、列車が入ってくる時間に合わせて行程と給茶サービスを組んであったこと。
自分で回っていたら、もしここを組み込んだとしても、 20 分もあるようだったら待たずに次へ向かってしまうはずです。
この日最後のスポットは犬飼滝。
滝としては「だから?」でしたが、坂本龍馬が霧島温泉に湯治逗留していたとき見物して姉への手紙に書いていた、それで見物する価値が生じているようです。
以上で、指宿を発した観光ルートは終了。
すぐ近くの霧島温泉のホテルで「南国バス」とお別れ。翌日は宮崎県のバス会社になるとのことでした。
小さなバスに客が7名で、ガイドさんが面白かったし、旅は道連れの「お仲間」感が生じてきて良かったです。
霧島温泉でのお宿は、食事を含めてありがちな温泉ホテルでした。オプション料金でホテルを選ぶことができなかったことからも、あらためて思った。
温泉ホテルって、温泉の質と世の景気で客の多寡が決まるから、「右へ倣え」が多いよね、と。
と書きつつ、悪くはなかったよね、とも思っています。なにせ窓の外がこう。
宿は、人気温泉地の、よい側に寄っている平均的なものということで。
食事も、特別こりゃ楽しみだ!と待ち構えるほどでなくて、まぁ平均的。だから酒を飲まない自分は先にご飯を持ってきてくれと依頼です。
が、最初の依頼をスルーされて、ちょっと印象が落ちましたです。2度目の依頼のとき、順番にこだわっているような応答があったのだけど、白飯なら持ってきてくれていいべ~。
ミニ釜で炊きたてを出すとかいうわけでないのだし。(^^;
そんな訳でパクパクとやっつけて、サクサクと部屋に戻る。そして大浴場へ。
い~温泉でした。これぞ温泉!といった質です。
鹿児島も指宿も大浴場が温泉で、指宿は有名な温泉地だけど、どちらも入浴せず部屋風呂で済ませました。
硫化水素臭がぷんぷん漂う温泉でないと ぽてちは盛り上がらず、大浴場まで行く面倒が勝ってしまうもので。f(^^;)
霧島温泉は町に漂う臭いからして ぽてちが好む温泉で、快適とは言えぬ部屋風呂の状況からして温泉質に自信があって、大浴場に行ってみたら大アタリ。(^_^)
1週間以上の逗留をしてみたいところだな~と思いながら、お休みなさい。
別画面で開く拡大画像の右上部をクリックすると全部でるので、面倒な撮影機器情報つけをやめます
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