Meisterstuck 149 大破損と修理
むかし先輩から聞いた、人の興味・趣味の対象の変遷、ひとつのパターン。
スポーツや外での遊び → 平行して自身の子供 → ペット(犬・猫)→ ペット(小鳥・小魚) → 植木・花 → 庭石
こんなだったと思います。それがわかるようになりましたです。(笑)
自由になる時間やお金だけの問題じゃないですね。体力と、体力に左右される気力や忍耐力が大きな要因でしょう。
うちで再び猫を迎えられるようになったとして、元気がはち切れている子猫の相手はシンドイかも。なんて考えますから。(^▽^;)
出不精になっていて、机に向ってする遊びネタ。という訳ではなく、万年筆は子供の頃からの憧れです。
実は、就職して何年か後にキヨブタで買った MONTBLANC Meisterstuck 149 を、先日会社で床に落としてしまいました。
指から滑って弾くような勢いで落ちて、ペン先が酷く曲がってもうたです。(T_T)
滅多に持っていかないものを、たまたま持っていって起こった惨劇なり。
docomo F-01F これ、銀座のお店に持っていったら、まず間違いなくペン先の交換でしょう。費用はいくらになるだろう?
費用だけの問題でありません。新品のペン先がアタリで気持ちよく使えるなら高額の交換費用でもよいけど、ハズレだったら・・・ 調整やら何やら、どこでやってもらう?やら、また面倒な話しになる。
んなことも考えました。
そこで、元セーラー万年筆のペンドクター川口明弘さんに修理をお願いしました。
ドクターの診立てによれば、メーカー窓口だと即座に交換宣告だそうです。そんな状態のペン先修理とインク量調整を行っていただけました。
結果は上々。どころか極上。
E-M10,M.ZUIKO ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 裏から見ると、ペン先全体が中央になく、破損時と逆に左に少しズレたままです。ここは訳あって、これ以上の手をつけずにあるのだと解釈します。
根本の曲がりを細かく修正すると歪んでしまって、芯とペン先の密着が良くない具合になってしまうとか。
先端は見事に修正されていて、微かな傷が残るのみ。目が悪くなった素人がパッと見た目には痕跡がわかりません。
尖端部の調整もしていただけて、横に動かしたときの線の太さが解消しました。これはとても有り難い!
銀座でやや絞り過ぎたインク量もタップリに戻していただいて、弱くとも筆圧を伴って書くと「出過ぎ」に思えるほど。
ところが、キャップを尻につけて筆圧ほぼゼロで速めに動かしてみたら・・・
これがま~ ちょうどいいインク量と好みの太さ♪
なるほどね~。
インクを絞ると筆記速度を上げらなくなって、上がらないとサッと手に取る対象でなくなっていく。
線の細さは尖端の仕上がりで決まっていくもので、インク量での調整は極々わずかな範囲にあるもの。十分すぎるくらいのインク量でこそ、実用性が確保される。
なんて思うたこと。「好み」や用途の問題ということになるのだろうけど、万年筆の王道の一つじゃないかしら。
なんて考えたら、PILOT 万年筆のインク量を理解できたように思うたです。
他社より粘性が低いらしい純正インク( Blue Black )を使うと、出過ぎに思うくらいダブダブと出るんですね。
うん、一つの正解なのかも。
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