散歩(2)乗らない地下鉄
すぐ近くを通っているのに、まず乗らない。
営団地下鉄・・・もとい!、東京メトロ丸ノ内線がそれ。
生きてきた年月のうち 3/4 で営団地下鉄と呼ばれていたものを言い換えるのは、けっこう困難なお年頃です。σ(^O^;)
乗ったことは、もちろん何度もあるのですけどね。前回は 10 年くらい前だっけ?といった状況。プライベートだと 20 年?前くらい。すぐ近くを通っているのに。
要するに、丸ノ内線は駅が家の最寄りじゃないんですね。バス1本で行ける立地になく、歩くと、最寄り駅と比べてそこそこかかります。向かうときは登り坂になるし。
乗り換えて乗ることもありません。これはちょっと不思議に思ったのですが、沿線に用件が発生しないのでしょう。
たしかに、仕事でもプライベートでも、新宿以西の沿線(中野区方面)に用ができない。新宿以東、池袋以東なら、バスや他の路線を乗り継ぐのが便利です。
あてのない散歩で、写真が厳しい夕暮れが近づいて、そろそろ手仕舞いの時間。そんなとき目の前に駅があったから、戻る方向で乗ってみる気になりました。
丸ノ内線に乗るのはだいぶしばらくぶりです。御茶ノ水駅を使うのは 40 年ぶりくらいになるかしら。
2駅乗って一つ手前で降りて、最後の行程はバスで帰ることにしようと考えました。
帝都高速度交通営団・・・もとい!、東京メトロ最古の部類に類する丸ノ内線は、駅やトンネルの作りが古いことを感じます。
架線が無く台車のシューから集電するのは、これと最古の銀座線くらいでしたっけ?
何枚か撮ってから乗り込み、予定通りに降りる。
空が急速に暮れゆき、光の状況からしてもう帰るしかありません。
駅脇の公園で一服後、バス停に向かう。でも、バスが目の前で行ってしまったため、向かいの喫茶店でのどを潤そうと入店する。
ところが残念。閉店まで 15 分でした。 18:15 のこと。
喫茶店に限らず個人でやっている店はこれがあって、遅くまでやっている大手に客を少しずつ奪われていった面があると思います。
「○○ならまだやっている」で、最初から足が大手に向かってしまう形で。何度か使えば馴染んで、昼間でも真っ先に頭に浮かぶのが大手となっていく。
仕方ないんですよね。バイトを安定して雇える売上規模や運用ノウハウがあればともかく、普通は無い。そして個人で店に立てる時間には限りがありますから。
24 時間やっているコンビニエンスストアも、個人経営の場合、経営上の最大の課題は任せられる良質なバイトの継続確保じゃないかと思います。
まだ高度成長期の頃、HONDA CD125 で 20 分の距離にある会社から父親が毎日きっちりと、 19 時前に帰ってきたこと。バス停に立ちながら思い出しました。
出世していく人や営業職は別だとしても、世の大多数がそんな時間帯で動いてて、店も多くがそんな時間までで十分だったのじゃないかしら。
今はねぇ・・・
19 時前に帰ってきた父親も、高度経済成長期の終盤から帰宅時間が徐々に遅くなっていきました。
中曽根民活路線の頃には、なんと! 23 時までやっているコンビニエンスストアなる奇抜な店が増えていって、 20 時過ぎにもけっこうな客がいるようになっていった。
そして今、圧倒的に豊かかつ安全な社会になったと思うけど、個人経営商店な店は減っていくわけですねぇ。
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