芋ようかんとあんこ玉
ジジババの原宿と呼ばれて名高い、巣鴨のとげぬき地蔵商店街。約 35 年ぶりに行ってきました。
巣鴨。子供の頃は、年始だ彼岸だと、年に2度3度は染井へ墓参に連れられて行っていたところです。
とげぬき地蔵商店街に寄ったのは 35 年以上前のことかも。
当初から とげぬき地蔵を目指したわけでなく、都電の西ヶ原四丁目へ「芋ようかん」と「あんこ玉」を買いに行こう、との思いつき。
ぽてちが小さな頃は、「芋ようかん」や「あんこ玉」は庶民のご馳走お菓子だったようです。よく家にやってきた ばあちゃんや、たまに来た大伯母が持ってきたり、来客が手土産に持ってきたり。
それが小学生も高学年になった頃は、頻度が落ちていたような淡い記憶。中学生になると、とんとご無沙汰。高度経済成長の波とともに、ご馳走の座から降りていったのかもしれません。
そこらへんよくわかりませぬが、いつの間にか意識から遠のいていた菓子のひとつ、いや2つです。
「芋ようかん」というと「舟和」が有名だと思います。で、 10 年くらい前に「舟和」のそれを食べたとき、「なんか違う気もするし、これのような気もするし」と、だいぶ曖昧に感じていました。
ちょくちょく見て楽しませてもらっている写真系 blog の記事で「土佐屋」の紹介を見まして、「小さな頃に食べていたのは、もしかしたらこれかもしれない」と思った次第。
で、さっそく試してみる気になったわけです。近場ですしね。(^_^)
またまた、当初はバイクで行こうと思っていた。が・・・ というやつ。(^^;;; 朝から冷や冷やとする日で、出かけるときには曇天。動き出すのも遅くて、やっぱり準備に時間がかからぬ車だな、と。(^^;;;
結論を書くと、お店はここでなかった可能性が大きい。
土佐屋の後で とげぬき地蔵商店街に寄ってみると、何軒かの店で「芋ようかん」や「あんこ玉」を売っていました。
都電の向原停留所まで歩いて 10 分弱にあった ばあちゃん家から、1995 年まで土佐屋があった西巣鴨に回って、そこから再び都電で早稲田まで戻るとは考えにくいです。
かつてはそこら中で売っていたものだとすれば、大塚まで歩いて買って、都バスに乗ってやってきたか、池袋まで歩いて買って、都バスに乗ってやってきたか。
もしかすると、東池袋四丁目停留所近くの坂下商店街とか、早稲田とか、もっと通り道な立地にあった店で買ってきていたのかも。
母親に訊けばわかるかもしれませんが、そこまでするほどのものではないですね。
でも、土佐屋のそれを食べてみて、「きっとこれの風だな」と思うたです。
芋々しさがあって、庶民的。土佐屋のは芋感がだいぶ残っているタイプでした。そしてベタベタに甘くなくて、東京下町風。
「舟和」にしても浅草ですし、要するに「芋ようかん」ですから、高級和菓子というわけじゃないですけどね。比べると「舟和」はやや上品だった気がするです。
「あんこ玉」は、とても美味しかった♪ 栗がたいぶ少ない「栗蒸しようかん」も同様、独特の風味がたっぷりで美味しかった♪
「水ようかん」は瑞々しくて、とても食べやすかった。あんこ分が少ないとも言えますが(笑)、そこはそれ、「庶民の味」ということで。十分にアリな美味しさです。蒸し暑くなってきた頃にキンキンに冷やして食べたら、ンマイ♪!だろな~。(^o^)
かようにして、ばあちゃんや大伯母の面影を脳裏に、美味しい美味しい食後のデザート終了。
ふと思うた。ばあちゃんがいなくなってからもう 25 年を超える。小さな頃の写真に写る家族な面々のうち、生きているのは 1/3 の2名だけ。
虚弱体質なガキが半世紀を越えるまで生き残ったけど、あと何年もつかな~。(^o^;)
とか。v(^^;
とげぬき地蔵商店街のことは、次の記事で。
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コメント
芋羊羹すきぃ~
先日、都電に乗ってフラフラしてましたよ。
投稿: にゃびのママ | 2014.04.23 22:10
自分も、バイクが寒くて危ないなら都電で♪と思っていたんですけどね~。
動き出すのが遅くて、車になってしまいました。
都電は、あのスローぶりと、庶民生活密着ぶりが、いい感じなんですよね~。(^_^)
子どもの頃は線路を歩いて移動したものです。
いまは流石にそういう雰囲気じゃないですね。(^^;
投稿: ぽてち | 2014.04.23 23:29
うぅ…
あんこ好きな僕には目に毒すぎる画像の数々。
芋ようかんとあんこ玉、博多への土産に買って帰った事があります。
舟和のですけどね。
本当はこの記事みたいな町のお菓子屋さんのが美味しいんだろうなぁ。
舟和は羽田でも買えるから便利なんですよね。
投稿: まーぼー | 2014.04.25 20:44
たぶん、ここに出たような店も舟和も、変わらず美味しいのではないかと。
ここに出た店は、ビジネス不適な立地で続いているだけのことがあるし、
舟和は舟和で、有名になるだけのことがあると思いますです。(^_^)
値段と使える材料と、それが決め手になる美味い不味いの骨格と。
びみょ~な、それぞれがそれぞれで人気を得る、それぞれの落としどころがあるのじゃないかしらん。(^_^)
煎餅は、とげぬき地蔵商店街や浅草より柴又がンマイ♪と思います~。
投稿: ぽてち | 2014.05.01 20:34