万年筆、再燃
今どき、ボールペンの方が実用的で、本当は使いやすい。
今や万年筆はニッチな趣味アイテム、もしくは社会的・経済的な成功の道を歩む人のニッチな装飾品の位置づけでしょう。
多くの場合、入学祝いや就職祝いでもらって1本2本持っていても、お蔵入りしてしまっているのじゃないかしら。
と、思うのだけど、 20 年以上前に憧れて買った万年筆2本、近ごろ積極的に使うようにしています。
我が柄のモノは MONTBLANC の Meister Stuck 146 と、同 149 が、各1本。
MONTBLANC 万年筆の中でも定番中の定番と言えましょう。柄が太い 149 、細い 146 、それぞれが1本ずつあります。
憧れと、若気の至りと言うべきか、買ったのは各2本の、計4本でした。うち、 146 の1本は相棒に進呈。年賀状書き等に使っているようです。
149 の1本は、落として壊れてしまいました。で、使用頻度と修理費用を案配して復活を断念。ポイしてしまった。これ、ペン先だけでも取っておけばよかった。f(^^;)
手元に残る 149 の1本は、錆びてしまったクリップを MONTBLANC のメンテナンスで交換してもらった後、ぴかぴかに洗浄された状態でお蔵入りしてあったもの。
2本汚しても本当に汚すだけで、ほとんど使わないことがわかっていたもので。(^^;)
でも、なんか勿体なくて、やっぱり「万年筆を使いたい」思いが再燃して。
その思い、小学年の頃に、先生たちが万年筆やペンを使っている姿を見て憧れたのがスタートじゃないかと思います。
ある先生が使っていた細字プラチナ万年筆の字がきれいに見えて、自分もあんな風に書きたかったんだよな~。
若い先生たちが使っている姿を見て憧れたことから想像するに、先生たちは就職祝いでプレゼントされたものを使っていたのじゃないかしら。(^_^)
プラチナ万年筆の先生、何年か前に定年退職のご年齢です。となると、一回りとちょっとくらい年下の自分は・・・ (火暴)
何度も思い再燃で何度も使おうとしては書きにくくて手を伸ばさなくなり・・・ そんなことを繰り返してきたこの 20 年以上でした。(^^;;;
そりゃね~、こうして憧れが絶えなくても気持ちが盛り上がっても、プライベートはキーボードと画面タッチばかりだし、仕事でも、実用の道具としては雑に扱えて紛失も恐れずに済むボールペンが中心だし。
万年筆を使えるシーンって、プライベートでは、blog 記事の下書き。(笑) 年に1回、賀状数枚の添え書き。仕事では、会議のメモ取りくらいなら・・・ という感じだから。v(^^;)
書きにくくて手を伸ばさなくなるのは、硬めに感じるペン先がこなれてなくて、ガリガリして不快ゆえ。
これ、『鶏と卵』らしいんですけど。(笑)
他に、4本ともペン先に EF ( MONTBLANC 的『極細』(国産的『細』らしい))を選んであって、さらには壊した 149 と現有の 146 はメンテナンスでインク流量を絞る調整をしてもらっていたから。
それで、流れが良くなるまでだいぶかかったという面もあるみたいなんです。調整してもらったのは買ってすぐの頃だから、すっかり忘れていましたわ。(^_^;)
あとは、重さとか、重量バランスとか、ペン先の硬軟の好みとか。なかなか慣れなくて、書きやすく感じるまで時間が必要だったことを実感しかけている昨今です。
そう、少しずつ、ほんの少しずつだけど、書きやすく感じるようなってきているんですね。定年退職する頃には いい具合に育つかも。使い道がまた減るけど。(笑)
インクの流れがよくなるのとペン先のこなれが合わさると、軽いタッチでサラサラ書けて気持ちよい♪
わずかな期間でも放置していると、インクがよく流れぬようなって、書き味もガリガリとして引っかかる。
なるほど、そういうものなのね~。
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