ガラパゴス敗退
撤退だそうで。(^_^;) そらそうでしょう。よくまぁ、半年以上も続けたと思う。(爆)
初めから矛盾していたんですよね。グローバルかつオープンな android 機を買ってきて、シェルを乗せて、元より高くない性能の機体を節電で性能ダウンさせただけ。それで「ガラパゴスで悪いか! 独自進化の道を進むんだ!」って。
発表会の報を読んだとき、「おぃ!(;^◇^;)」との言葉が口を突いて出ましたよ。(笑)
せめて、ガラケーをそのまま 10 inch 画面化させたようなものを出して、電子書籍は i モードサイトでマンガでも売ってみせればねぇ。ガラパゴスなりに違った展開もあり得たでしょうけど。
そんなケータイ、売れるわけがない? ぽてちもそう思います。(爆) んで、『メディアタブレット GALAPAGOS』なる端末も同じ。
出たときにはすでに一時代遅れた性能で、android にシェルが被せられているだけ。目立った新機軸なし。android 機としての機能が阻害されているだけ。
「こんなもの売れるわけがないじゃない。どうせしばらくしたら撤退して、何かを期待して買った人は梯子を外される運命。」そう思っていたら、本当にそうなりました。(^^;)
日本の家電メーカー、家電に限らないけど、その悪いところや時代遅れなところが吹き出した事例だと感じます。
いま、タブレットやスマートフォンは、先端なんです。i OS と、android と、Web OS と、Windows Phone OS と、しのぎを削って競いあい、OS も端末も日進月歩。すでに脱落者もでています。新機種の性能と機能に最新かつ高いものを求められるだけでなく、発売済みの機種向けの機能向上アップデートも求められる。
海外から安い端末を買ってきて、ちょこちょこっといじって、ンマ♪な事業。というわけにはいきません。猛烈な速度で決断を繰り返して光の速度で動かないと、「一昨日の天気予報を今日見るような端末だ」ということになってしまう。
我が社の液晶パネルを使って欲しいけど、そうすると高くなっちゃうから・・・ でなくて、我が社の液晶パネルを使って欲しいけど、そうすると見劣りするから高くても Samsung の最新パネルを使ってくれ!
それくらいでないと在庫処分で回線売りの ¥1- に使われる世界ですよ。
android 端末として売るのでなく電子書籍リーダーだから低スペックでもいい。そう考えたのかもしれません。
が、そうなれました? kindle のようになれた? そこまで割り切った仕様と利幅に。
電子書籍の販売は、著作者と出版社だけでなく、日販や東販をはじめとする流通と運送、さらには全国の小売り書店を敵に回す壮大かつ長い戦争を粘り強く闘いぬく覚悟をもって挑むものでしょう。
戦争を他人(TSUTAYA)任せでうま味のあるビジネスなんて無理。冷戦時代の日本じゃないんだから。まして amazon や Apple の後追いなんてできません。
実際、TSUTAYA GALAPAGOS に用意される電子書籍コンテンツは、極めて貧弱かつ大人のニーズを外していると思いました。まぁ、ニーズのあるところ(書籍)は電子書籍の軍門に下らず、紙の書籍でよしとするでしょうけど。
マンガで子どもから小銭を集めるからそれでいい。と思ったのかもしれません。だとしたら甘い。そういうところは、自身を磨き上げていち早く軌道に乗せた専業が持っていっちゃうんです。d(^^;) 専業を差し置いていち早く軌道に乗せる戦争に挑む覚悟があったのだろうか・・・
そして、です。子どもは GALAPAGOS 端末なんか買わない(買ってもらえない)。みんなが持っているゲーム機かケータイに乗せなきゃダメですよね。・・・ 10 inch 画面ガラケーが現実味を帯びてくる・・・(笑)
販売方法もアウト。申込書にクレジット情報を書いて送って届くの待つだなんて、20 年前なら通用したかもしれませんけどね。朝ぽち♪としたら即日届くいまの時代に店頭持ち帰りができないなんて、どんな知見を持つ人物が企画したのだろう?と思いました。(^_^;)
さらには、3G を Softbank 回線にしたのもアウトですよね。繋がるとか繋がらないの話しでなくて、Softbank の代理店は iPad の販売に精力を傾けて、GALAPAGOS は放置されるに決まっていますもの。
どこからどう見ても勝機がなかった GALAPAGOS 事業。よくまぁ Go! サインを出したものよ。やはり発表会の報を見たとき、そう思っていたんですよね~。(^^;)
大勢の取締役が雁首揃えて Go!を出しちゃう・・・
『メディアタブレット GALAPAGOS』の android 化ファームウェア提供のニュースを見たときには「こりゃ撤退だな」「思ったより早く判断したな」とは思ったけど、企画と発売に Go! を出しちゃった『見えていない取締役会』が大問題。(^^;
android や海外市場の動向に対する知見なく、甘い発想で覚悟もなく戦場にちょっかいを出して火傷を負った、きわめて今どきの日本家電メーカーな事例だと思います。
三洋はハイアールに買ってもらえるらしいけど、SHARP は・・・反省しなさい!(^^;;;
実は、SHARP だけでなく、これの動向も危惧しています。こういうのは、『メディアタブレット GALAPAGOS』もそうだけど、TV のリモコン アプリを載せて TV の付属品として配らなきゃダメでしょう。
それは、家電メーカー自身が販売者となる電子書籍や動画コンテンツのネット配信を実現する戦争に本気で挑んだとき、そのとき活きてくること。そのときこそ付属品で配れる家電メーカーのパワーがものを言う。Apple に互していける。
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