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2010.11.01

三代目スイフトの錯誤

 昨日、三代目スイフトを試乗しました。16 inch タイヤの XL というグレードです。

 結論を端的に書くと、スイフト買うことはなかろう、です。買いたいけど、買う決断をできません。もし買うとしても、素の状態で乗ることはなく、好みに合わないところを改善する方策を探して手を加える前提でしょう。

 そうなった理由の代表選手。

 1.エンジン制御を、絞りすぎ。町中速度域が とろくて普通に走れません
 2.サスの動きの初期が ふわんふわんで、体調が悪いと乗り物酔いをしそう。
 3.シートが腰と背中を支えないため、時間を乗ると腰痛か背中痛を起こしそう。

 これで自分にゃダメ。普通ならそれだけなのに、買いたくて、ものすごく惜しい!と思って苦悩しています。その理由。

 あれこれありますが、何よりも際だっているのが 50 km/h 以上での走りっぷりとハンドリング国産コンパクトでダントツ!との言葉が、深~く頷けるものでした。

 買えない理由の1が無かったら、それだけでも買いの一手です。いくつか残るネガに目をつぶって、スイフト購入を急ぐかもしれません。少なくともシートは、対策することが不可能ではありませんから。
 50 km/h 以上はそう思うくらい素晴らしい走りっぷりでした。意のまま。ちょっとでなく、だ~いぶ感動です。感心でなく、感動でした。

 ハンドリング マシンの実力を秘めたツアラーだと思ったですよ。「国産コンパクトにスイフトあり!」との言葉も、深く頷けます。

 ツアラーであると思わせる理由の一つが、買えない理由の1および2と関係しています。

 50 km/h を越えると、ほぼフラットに、滑るように走っていきます。(初期ふわんふわんの価値がないわけじゃない。自分には『やり過ぎ』の仕様だけど) そしてハンドルを動かしたとき、ぐらっとするわけでなくスッと傾いて、ねらった通りに進路を変えていく。ねらった通りに。
 ボディがガッチリしていること。サスペンションアーム類もガッチリしていること。ひしひしと感じられます。だからサスペンションが設計意図通りの動き方をしていると推測されます。それが走りっぷりを強く意識した設計。だから ねらった通りに、スッスッスッっと。

 低速度域では極めて とろい動き方を強いる制御も、その速度域・回転数域では自然な反応に感じる制御になります。だからアクセルの微少操作で ねらった通りの速度コントロールが可能。ここも ねらった通り。スッスッスッっと。

 速度を落とさずウネウネと走り続ける田舎道で、最高に楽ちんだろうと思いました。

 その道が峠道になった・・・ とすると、最高に気持ちよくなってくることでしょう。

 ただし、速度とエンジン回転数を落とさなければ。(ここ大事) 繰り返し、速度とエンジン回転数を落とさなければ、意のまま。自由自在。こんなハンドリングの FF 小型車があったのか! そんな感じになるはず。
 極めて自然に極めて正確に、ねらうラインをトレースして、すぱん!すぱん!すぱーん! 車体の動きのバランスが素晴らしいですね。素晴らしい
 ブレーキも良い。小型車ではダントツ!のブレーキを持つ一台だと思います。

 ところが・・・ 低速度でエンジン回転数が低いと、Sモードで深く踏み込んでもアクティ バンに置いて行かれます。町中速度域では1 BOX タイプ軽自動車の方が速いんです。

 交差点を曲がる度に、「よいしょ!、・・・えぃ!!、これでも前に進まないか!」とアクセルを深く踏み続ける。遅々として出て行かない。Sモードでも。
 混雑の中で 40 km/h を切り、再び速度を乗せる。「よいしょ!、・・・えぃ!!、これでも進まないか!」とアクセルを深く踏み続ける。遅々として速度が乗らない。Sモードでも。

 この繰り返しでした。

 あれでは、車に慣れた人なら普通の人でもイライラしてしまうはず。教習者のような運転をする人や、現実に合わせて自分を抑え込む能力に優れた人なら大丈夫だろうけど。ぽてちはダメですね~。
 比較的動きのよい日曜日ですら、町中はダメでした。

 速度を落とさずにすむ田舎道ではかなりよくて、Stop & Go や低速度からの Go がある町中では全くのダメダメ。ということで、田舎走り中心のツアラーとして使うなら大アリ。そういう印象でした。

 繰り返し、かなりもったいないと思います。
 ほんと、もったいないよな~。カタログ燃費値で無理をしなければよかったのに。

# 60 kg 重いスプラッシュが基本的に同じコンポーネンツで普通に走り、18.6 km/L
# 60 kg の軽量化と CVT 二段階切替えで、基本が同じものが 23 km/Lになるわけがない。
# 燃料噴射か、スロットル開度か、CVT の制御なのか、いずれにせよ絞り過ぎも絞りすぎ。

 もったいないと言うか、そこが無ければいくつか目をつぶって「えぃ!」と買いたいのに。買いたいのに買えない。だ~いぶガッカリしています。50 km/h 以上での走りっぷりを思い出して、しょげています
 
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コメント

久々のコメントになります。

スイフトの記事、興味深く読ませてもらいました。
私も以前からスイフトは気になっていたのですが、
街中のダメさ加減は全然しりませんでした(笑)

でも、50キロ/hはいいのですね?
幸い私のところは田舎道。

そういう意味ではスイフトはピッタリそうですね!
今はまだ買う予定が有りませんが、かなり参考になりました。

投稿: ていじん | 2010.11.02 05:02

どもです~。

感じたこと思ったことを書き散らしたインプレですが、ご参考になったなら嬉しく思います。

念のため、悪い車じゃありません。
ヴィッツ、マーチやフィットが戦う主戦線に切り込んでいこうとする意気込みも感じます。
内装の仕上げがスプラッシュと比べものになりません。よくできています。
走行音の遮断もちゃんと取り組んだようだし、ぱっと見た感じ、乗った感じ、ボロは無し。

我が予断にあった「スズキのチープな作り」を覆そうと頑張ったかな。そんな印象です。
知恵と、お金はちょっと(笑)、使っていると思います。
売れ筋と比べて少ない台数で利益を出さなきゃならない体制下で、よくやっているかと。

ただ、売れ筋戦場に切り込んでいこうとして、シートを柔にしちゃったのかな。
少なくとも、あれでは欧州に通用しないはず。『日本の短距離用車』の範疇でしょう。
スプラッシュの安っぽいシートの方が、ずっといいです。

初期ふわんふわんなサスペンションも、堅い堅いと言われて真に受けちゃったのかな。
スイフトに試乗して堅いと言う人は、たいていスイフトは当て馬扱いのはずなのに。(^^;)
他に流れる決め手はそこじゃないのに。(と、思う)
意気込んで頑張って、自らの良さをスポイルした。ということなのかもしれません。

ご無理ごもっともで燃費値をひねくり出した代償で失ったと思われる『普通の、並の、町中加速』は、本当に残念です。

スイフトの試乗は無かったことにして忘れて、スプラッシュの存在に感謝しろ。
頭はそう言うのですが・・・
あのハンドリング・・・ 体は「スイフトだー!!!と、今も訴え続けています。
国産コンパクトではダントツ!の言葉を、そうだ!そうだー!と。

どうしよう。(^^;;;;;;;;;;;;;; という状態です。

でも、あのエンジン制御では、間違いなく乗る度に大きなストレスがたまります。σ(^^;)
乗る度に、運転しながら スズキのばかやろう!と怒鳴り続けることになりそうです。

でも・・・ あの旋回スタビリティと旋回能力・・・苦しんでいます。(^^;;;;;;;;;;;;;;

投稿: ぽてち | 2010.11.02 18:37

今月下旬にスバルから 4m以下の小型車出るそうですから
試乗記お待ちしています

タイプRユーロ試乗してもらいたかったなcoldsweats02

投稿: ユウ | 2010.11.02 19:54

興味津々だったスバルの新小型車は、トヨタ ラクティス後継、スバル版のようですね。
だとすると、どこがよくてどこがよくないのか、自分は評価の軸を持たぬタイプです。

時流と外れていますよね~。σ(^^;)

投稿: ぽてち | 2010.11.08 18:16

管理人さまはじめまして。
私もスイフトにのって、サスペンションの初期挙動気になりました。
RSはそこは解消されていますでしょうか?

投稿: | 2014.09.06 10:32

はじめまして。

ん~~~
もう3年半も前のことで、忘れてしまったと言うのが正確なところだと思います。(^^;)

スイフト XS を手放す前に RS で短距離短時間の試乗をさせてもらって・・・
XS よりしっかりしていると思ったことは覚えています。

XS のダンパーは 5,000 km を境にヘロってきまして、だいぶチャチな動きに変わりました。
であれば、同じ車種ですから、RS のダンパーもコストは XS 同じで、単なるセッティング違いだろうと考えました。
仮に RS のダンパーに交換しても同程度の距離でヘロってくる可能性が高い。そう考えて、交換を止めました。

また、スロットルとギア比の制御をどうしても受け容れられず、仮にバネとダンパーで左右の動きが許容範囲に入ってくれたとしても、前後で腹を立て続けることに変わりがありません。
ならばいっそ・・・

そんな顛末で、スイフトくんとお別れしました。(^^;)

あれから4年近くが経ち、年変更も繰り返されています。
現在販売されている車輌はあこれが煮詰められ、当時と異なっている可能性が高いかと。

参考にならなくて申し訳ありません。

投稿: ぽてち | 2014.09.07 02:25

管理人さまありがとうございます。
スイフトのダンパーが耐久性低いとは知りませんでした。
試乗したのは最近ですが、初期がふにゃふにゃなのは変わっていないようですよ。
同乗者が酔う危険性がありますね。。。

スロットとギアの関係はスロコンで解決できそうな
話ではないですか?

素人で申し訳ないのですがよろしくお願いします。

投稿: | 2014.09.07 09:24

耐久性が低いのでなくて、たぶん、初期の渋さがとれて本来の味になったということじゃないかしらん。

5,000 km という距離からして、そう考えるのが順当だと思えます。

初めはビックリでした。
しっとりとした動き方で、これって上級車の乗り味じゃね?と。こんなのアリ?、凄いね~!と。

それが普通になったのでしょう。(^^;
たしかに、柔らかく感じるようにはなったと言えます。日本人好みと言えば、まぁ、そうだぁね~という感じ。

スロコンは付けていました。
アクセルの踏み方に対して、スロットルを早く大きく開けるか、本来より少なく開けるかの制御です。
ギア比の制御はノンタッチですから、期待するような動きにはなってくれませんでした。

今の車は、スロットル開度と燃料噴射量とギア比を、統合制御していると思います。
一つだけ手を入れてもなかなか・・・
そう結論しました。

この点、RS を短時間試乗させてもらったとき、モードを「 S 」にして 「これならいいかな」と思ったことを覚えています。
XS はモードスイッチがありませんでした。

今の RS ならリアがディスクでスピン防止機構も付いていることでしょう。
初めから RS があってこういう仕様であれば、今もスイフトだったかもしれません。

スイフトスポーツも同様。
初めから出ていれば、スイフトスポーツの CVT にして乗り続けている可能性が高いと思います。
わずかな試乗時間でしたけど、これはいいものだ!!!と思いました。

投稿: ぽてち | 2014.09.09 17:07

管理人様おくれましてすみません。

ありがとうございます。

スロコンで解決しないとは困りました~(ーー;)
RSのダンパーは日立製ですよね。
ノーマルのダンパーと同じ耐久性だと困りますね;

XLもモードスイッチありますね。
それならOKとなれば、XLを購入するかもしれません。
どうもご丁寧にありがとうおざいます。

投稿: | 2014.09.17 22:36

こんばんは。

繰り返しになりますが、耐久性が低いのでなくて、初期の渋さがとれて本来の動きになったのだと思います。
『ゴツゴツせず、乗り心地がよい』を意識した XS の、設計された本来の動き方でしょう。

ドン!ガン!が出るようなったのも、設計が狙った『乗り心地がよい』を実現した結果だと思います。
年変更が何度かあって、今は XS も変わっているかもしれませんけど。

スロットル コントローラーは、 MT ならその効果を意図するように活かせると思います。
個人的な意見は、 CVT だと止めておいた方がいい、です。

検討しているときが一番楽しい♪ という言葉も真実だと思います。
楽しんで、よい車選びをしてくださいね。

なお、時間をかけて試乗することをお薦めします。
走る曲がる止まるを、尻で腰で背で足で腕で耳で目で、すわなち全身で聞く。
感じる事や評価基準・評価点は人それぞれですから、
実際に味わってみて「自分にとっての本当の評」を得て、納得したうえで。

繰り返し、楽しんでくださいね~♪

投稿: ぽてち | 2014.09.19 21:29

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