« K1300GT インプレ(防風性能編) | トップページ | K1300GT インプレ(車体性能編) »

2010.02.16

K1300GT インプレ(エンジン編)

 さすが直4、普通に走らせている分には、だいぶなめらかに回ります。なめらかは、ぬるっとした感触の なめらかでなく、カッチリ作られた精緻なメカニズムが見事に調和して動いている感触。(慣らしが進むと変わってくるかも)
 そしてさすが 1300cc、やっぱりトルクフルに感じます。大排気量の直4らしく低回転域でもだいぶ粘る。信号スタートでギア比の高さを感じるけど、それだけ。頻繁なスタートを強いられる都内町中でも、ギア比の高さに戸惑いを感じることがありません。動いていれば渋滞でも特段に変わったものを感じることがありませんでした。

 なめらか・精緻に感じることに関連して、4000rpm程度までの範囲では、手も尻も足も微振動を感じません。中途半端な微振動で無意識のうちに疲労がたまるようなことがなさそうです。長時間の巡航を続けるのによいですね。

 クッと開けるとアッ!という間に車速アップ。4000rpm程度までしか回していないのに。なるほど、1300cc です。遅い車をスパスパと処理できてちん。
 アクセル開けはじめ領域の微細な操作にエンジンがきっちり反応してくれて、です。加速しようと開けた瞬間にコンマ0何秒かを待たされる「よいしょ!」感がなくて済むのは、神経を疲労させません。
 反応を鈍く重くすれば疲れない・ツアラー向き、というわけではないのですね。エンジン乗り物の初心者には安心感があって、気持ちが楽なのだろうと思いますけど。自分は疲れます。(^^;)

 もちろん、鋭敏なら鋭敏なほど良いというわけでもなく、過敏に感じない範囲があると思います。
 K1300GT は、微細な操作にきちんと反応して鋭くピックアップする割には過敏に感じません。渋滞で半クラッチを多用せずに CB1300 をギクシャクさせず走らせられるなら、開けはじめの微細な操作にも反応する分だけもっとギクシャクしないことでしょう。初乗りの帰り道にさっそく遭遇した渋滞で、そのように感じました。

 音は CB1300 より勇ましくて、そして喧しいです。アイドリングではあまり変わらないように感じますが、少しでもアクセルを開けると、けっこう勇ましくて、そして喧しい。吊しにしては、のレベルだけど。暗くなってから帰宅したとき、車庫入れのわずかな時間でも近所の耳が気になります。
 まぁ、吊しとは言え、160馬力もたたき出してるエンジンですからねぇ。リッターあたり 123馬力。車だと、かなりのものです。2Lで約 250馬力。S2000くらい。3Lだと約 370馬力。3.6Lの 911 が 345馬力であることを考えても、だいぶスパルタンな車の相場ですものね。

 音について続けると、走っている間中ひゅーひゅーミーミー鳴っているのも少々耳障りに感じます。
 カムシャフトを駆動する何かの音か?、ギア鳴りなのか?、ドライブシャフトの音なのか?、まだわかりません。ここらへんはきっと、ホンダに分があるのじゃないかと思います。
 まぁ、慣れれば気にならなくなる音量・音質ではありますが。

 アクセルを開けた瞬間の反応にタメが小さく、わずかな操作にも瞬時かつリニアに反応すること。ピックアップがだいぶ鋭いこと。なめらか・精緻に回ること。開ければすっごい!世界が待っていそうな感触。(開けないけど(笑)) なのに微低速域でもコントローラブルでぎくしゃくしないこと。
 まだ 130km の初乗りをしただけですが、だいぶ気に入りました。これで故障やオイルにじみ無く走り続けてくれたら、「エンジンはホンダに限る」と言い続けていたのを軌道修正しなければなりません。

|

« K1300GT インプレ(防風性能編) | トップページ | K1300GT インプレ(車体性能編) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: K1300GT インプレ(エンジン編):

« K1300GT インプレ(防風性能編) | トップページ | K1300GT インプレ(車体性能編) »