K1300GT インプレ(防風性能編)
身長が 187cm ある自分には必要だろうと考えて、オプションのラージ スクリーンを注文。着けた状態で納車されました。
標準のスクリーンより5cm か6cm 長くなるそうです。展示車と見比べると、なるほど、それくらいの違いに見えました。
さすがに目やおでこの位置までカバーするとはいかなくて、一番高くしたスクリーンの上端が鼻の下くらいの位置になります。(この点、さらに高くできる R1200RT がうらやましい。)
高速道路で流していて、風が上体にほとんどあたりません。スクリーンを上げるとできる隙間から風が入ってきて、体にあたっているはずなんですけどね。風圧を感じたり寒く感じたりするような風ではないらしく、鼻より下はほぼ無風に感じて走ることができます。
ほぼ無風に感じると言っても、手をかざしてみると空気が柔らかに動いています。夏はメッシュ ジャケットを着ていれば汗の蒸発を促進させるくらいの風を得られそう。
ぽてち的には、これくらいでこそ「適度な風を感じさせる」というやつだと思います。
さて、風切り音のこと。乗り換えに突っ走った大きな要因です。
自分の標準的なペースでのんびり巡航している程度だと、スクリーンの上を通ってくる風がバイザーから上にあたってきます。だから風切り音なしとはいきません。
しかし、五月蠅くて仕方ないと感じることもなく、音に神経質な自分でも十分に許容範囲です。できる隙間がいいのか、大きなスクリーンの形状がいいのか、わかりません。風の巻き込みが起こらず乱流となっていないのでしょう。
もしかしたら、乱流が起こっていても高い位置で起こっていて、聞こえる騒音になっていないのかも。CB1300 で困っていた耐え難いほど五月蠅い音は、口元から耳の下あたりを通る風が原因のようだとも感じていました。ヘルメットの下端で音が発生して、直上の耳へと直撃していたのかもしれません。
いずれにせよ許容範囲。もっと静かに走りたいときは、やや五月蠅めな SHOEI MULTITEC から SHOEI X-9 に戻せば一段静かになることでしょう。
現状でこれくらいならば、Schuberth の C3 を使えばかなり静かになるだろうと思います。でも、MULTITEC を買ったばかりだし、Schuberth は値段が値段ですから、さすがにそこまでは。(^^;)
風切り音の話で追加。ちょっと伏せると無音になります。バイクに乗っているとは思えないくらい、静か。だけど伏せているのはキツイですから、このことからも、ハンドル位置を一つ下げる価値があるかもしれません。
風切り音について、結論。完璧ではないけど、自分の標準的な巡航ペースで自分が求めていたレベルはきちんと達成しています。
その他、体にあたる風について、気づいて驚いたこと。グリップにあたる風が柔らかで、外気温7度か8度だと日差しがなくても指先が辛くなり難い。
これは予想外でした。前面投影図を見ると、R1200RT と違って、グリップの半分くらいがカウルより外に出ています。直撃風で冷えて指先が辛くなることを覚悟して、強力なグリップヒーターで対処するつもりでした。
実際には1時間半やそこらで辛くなるようなことがなく、嬉しい誤算。なるほど、あれこれが、ちゃんとツアラーなんですね~。設計が想定する巡航速度は自分の速度域よりだいぶ高いと思いますけど、十分に恩恵を得られそうです。
同様のことが、つま先でも言えます。つま先をちゃんと前に向けていると、冷えて指先が辛く感じることがありません。
シフトレバーから足を外して斜めにしておく癖のある自分は、左のつま先が冷えて辛くなってきましたけどね。足の納め方を工夫すれば、解決できることでしょう。
そして、肩も、腕も、胸も、首も、風が強くあたらず、走っていて楽です。ちゃんと風を感じているんですよ。だけど風圧や寒さを感じない風なんです。あらためて、これくらいでこそ「適度な風を感じさせる」というやつ、かと。
体にあたる風についての結論は、期待以上。
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