東京モーターショウ
期待せずに行ったのですけど、意外にも高評価となりました。ホンダのブースを中心に過ごしていたから、ホンダのブースがよかったと言えるかもしれません。
会場が広すぎなかったし、何よりも人があふれかえっていなくて、会場に休憩コーナーが多いおかげで食事エリアで座って食事もできたし。全体として疲れずに済んだ、かつてない東京モーターショウ見物でした。
ほぼ適正規模だと思います。外国勢が欠けていたから、適正規模を下回っていると言えますけどね。欧州から5,6社が加わっていたら、ちょうどよい東京モーターショウになるのではないでしょうか。
まぁ、出展社数や広さよりも何よりも、人の数ですか。
Nikon D3,AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
初日土曜日の昼過ぎ、会場にいて、人の密度はこれくらいなのが適正だと思いました。今回のように、クルマ好きでクルマを見たい人だけでいいでしょう。お祭り騒ぎやおねーちゃん目当ての人まで集めなくてもいいですよ。
各ブースで大騒ぎをして、各ブースで車よりおねーちゃんを見せていて、人波にもまれながら見られるのは現行市販車の外観と、いつ出るのだか現実感の乏しいプラモデルの屋根ばかり。そんなモーターショウはもう結構。
売る側の立場に立てば、おねーちゃんを並べてでも何でもやって一人でも多くの人を集めたいのはわかりますけどね。好きで見に行く側とすれば、今回くらいの人口密度を適正として企画してもらいたいところです。
景気の変動や世評の如何で、こらからも人の数は上下すると思います。ただ、バブル期のような賑わいはもう無いはずです。
あれは、バブルのおかげで庶民も持つことができた余剰資金の使い道が車にも向かってブームが起こり、そのブームが成し遂げたピーク値でしょう。人の数を基準に成功・失敗を語ると「バブル期比」となってしまい、どんな企画を立ててもその企画と努力は、期待ほどには成功しないと思う。マスコミからも後ろ向きな言葉で報道されてしまうでしょう。
バブル期までの路線から、成熟社会・成熟産業にふさわしい新路線へと転換していっていいと思います。
では、新路線って何? 一言でいえば中身だと思う。どんな中身? たくさんあると思う。
自分としては、「これから」が第一番だと思う。自動車が向かう「これから」と、自動車産業が向かう「これから」の姿。もうあとわずかの「これから」投入される新技術・次世代技術。もうすぐ登場する「これから」の車。
見せてしまうタイミングや見せ方が難しいと思うのですけどね。「これから」をじっくり見られる東京モーターショウになってくれたら有り難いです。
かつても「これから」が仕込まれていたけど、人波にもまれてじっくり見ることができませんでした。人をかき分けて前に出てまで見る根性の無い自分は、遠くからチラチラっと見て、残るのは「プラモデルの屋根」を見た印象だけでした。
やっぱり、人の数や出展社数で成否を語るのはやめた方がいいですね。
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