WYVERN CONFORT EX
Nikon D40,AF-S DX 18-55mm F3.5-5.6G VR
7月末に届いていた WYVERN CONFORT EX を、ようやく試してみることができました。と言っても短時間のテストで、横浜の本牧までの往復と東雲経由千葉蘇我までの往復だけです。
座ってみた感触。しっかりとしたクッション材で、長時間でもへこたれない本格派だと感じる。純正シートでは前になるほど落ちているのが埋められていて、少しハイシートになっているのがとてもありがたい。膝が少し楽になるだけでなく、減速時に前へずり落ちずに済みそうです。
乗り出してみた感触。固い。体重による変形が少なく、それでいて股ぐらへの攻撃性もない。形状が優秀なのでしょう。CB400 SUPER FOUR のシートをアンコ盛りしてもらったときとは大違いです。高いだけのことがありそう。
しばらく乗っていて。やはり固い。Gパンでは 15分も乗っていると衣類が引き攣れて股ぐらが少々辛い。クッションがしっかりしているから引き攣れの『逃げ』がないのでしょう。メッシュパンツとアンダーパンツの組み合わせでは大丈夫でした。
そして、大きい路面凹凸による突き上げを、ズン!と体に伝えてきます。純正シートではなかったことです。ただし、エンジンの振動が伝わってくるような感触はありません。
少しハイシートになって重心が上がっていることとあわせて車体への加重をかけやすく、ひらり感が少し増しました。ツアラー指向で柔らかいセットの標準状態にしてあるサスペンションで、なおかつ空気圧を少し下げていてそうなのですから、少し締めたら「意のままコントロール」感が増すことでしょう。
片道1時間弱のテストで感じたことを総合して言えば、「純正シートのクッション材で WYVERN CONFORT EX の形状をしたものと、WYVERN CONFORT EX を使い分けられれば一番なのかもしれない」です。
CB1300 の純正シートはクッション材がまずまずしっかりしていて1時間くらいなら底突きすることなく走れるし、固いと感じない柔らかさが欲しいときもありますから。そして、ゲルザブの変な装着をして形状を補正したものが、あれはあれで意外と良かったですから。
もっとも、WYVERN CONFORT EX のような固めのクッション材は、時間をかけて形が落ち着いてくるとフィットして、手放せなくなる傾向があります。そうなってしまうと、純正シートをいくら形状補正したところで WYVERN CONFORT EX の乗り心地を超えることはないはず。
千葉蘇我への往復で、走りながら座り直すことなくいることに気づきました。信号停止時に足で立って衣類を直すことも、一度もしませんでした。たぶん、最上の状態にあるのでしょう。
結論。高いけど、その価値があった。
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