« ありがたい | トップページ | elf terra01 »

2009.05.28

バイクの冬に思う(2)

 090429T014 Collection Hall
 Nikon D3,AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G

 バイクがもっと増えていいはずだと思う自分も、約 25年間もバイクから離れていました。その理由。一言でいえば、財布に余裕がなかったからです。

 仮設橋の氷結した鉄板路面で転倒して壊して、お金がないから修理をできず。そのうち治そうと考えながらだましだまし乗っているうちに学生業が忙しくなって、徐々に乗らなくなって。気づいたら、バイクは朽ち果てているに近い状態だった。そんな推移を思い出します。

 再びバイクに乗りたい思いをずっと抱きつつ、その後も長く復帰を図らなかった理由。あれこれあります。お金がないのに無理して乗っていたストレスの記憶。非建設的な日々だったと後悔する大学生活を送った時期は、すなわちバイクで遊び歩いていた時期。転倒や接触転倒で味わった嫌な思い。苦い記憶も、バイク復帰を躊躇わせるものがありました。
 しかし、年に1度や2度は、夢の中でバイクに乗って夢の中で大喜びしていたくらいです。夢に出てくるくらい再び乗りたかったんですけどね。やはりお金がなかったことが一番の理由で、バイクを断念していました。

 就職して何年かたったとき発起して、お金を貯め始めました。車を買うためです。その後もずっと、お金の使い道が車志向。
 自分が本当に求めているものは、たぶん『魔法の絨毯』です。好きなとき、好きなところへ行ける手段。ならば車の方が快適で、より「いつでも」、より遠くへ、怪我をするリスクも低く出かけられます。大荷物も載せられるし。若い頃には「女の子とドライブに行きたい」なんて色気もありましたが。(笑)
 再びバイクを買って若干のお金を余す魅力よりも、有り金をはたいて欲しい車を買う魅力を選んできたわけです。

090429T037  
Nikon D3,AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G  

 世の多くの場合も、同じでしょうね。車とバイクのユーティリティの違いからして、車の方が圧倒的に優位。車を買えるお金があるなら、車を買うことでしょう。1台なら、まずは車からバイクは、余裕があるとき車にプラスして保持するものになっているのではないかしら。
 自分の場合は車に求めるものを大幅に下げて、車に想定していた予算の浮いた分でバイクを買った形になります。(アコードからインスパイアの価格帯がいつも自分の想定予算。少々の無理をすることもあり得ます) こういうケースは少ないでしょうね。

 ユーティリティの違いからして、やっぱりバイクは不利。動かし難い事実でしょう。

 とは言え、もはや車は「一家に1台はあって当たり前」のTVのような存在。家庭運営の基礎経費として計上される時代になっていると思います。2台目3台目のTVを持つ家庭があるように、地方に行けば2台目3台目のエンジンつき乗り物を保持する家庭も普通だし、大都市圏でも珍しくはない時代だと思います。
 そして、バイクなら、その2台目を実行しやすいはず。なのに・・・

|

« ありがたい | トップページ | elf terra01 »

コメント

いま我慢してるもの。

iPhone
DP2
Yamahaのエレキベース
HONDA BROS

いやぁ、新車に心惹かれるバイクがないのは助かります(汗)

投稿: いびざ | 2009.05.30 12:56

>>いびざさん
>いやぁ、新車に心惹かれるバイクがないのは助かります(汗)

売れずにメーカーの余力がなくなるから、開発を絞って品揃えが減る。
品揃えが減るから「好みに合うものがあれば買う」人が買えず、売れない。ループ。(笑)
欲しいと思うバイクがラインナップに見あたらない人がいるであろうことも
バイクが減った一因だろうと思っています。
これは別の記事で書こうと思っていたことですが。

世の中が貧しくてモノが乏しく、あるモノで我慢するしかない時代じゃないんですよね。
多くの消費財の経験で至れり尽くせりに慣れて「それが普通」とレベルが上がっていて、
趣味・好みが入るものなら細々と好みにカスタマイズできて当然で。
生活上どうしても必要なら妥協しますけど、
趣味・好みが入るもので妥協するくらいなら
いっそ買わずに趣味性や嗜好性を捨てて、「安くて実用的なもの」へと走ってしまう。
それが必然の結末かと。

自分の場合、車がちょうどそれです。

八兵衛+αサイズの4人乗り屋根つきで、2.2~2.4L直4のFRスポーティ車を
ホンダが出してくれたら買う。
何度も宣言しているけど、そんなもの開発をする気配すらないですものね。
レジェンドを3L化して装備と品質そのまま先代アコードのサイズにしたものでもok。
これもまず無いっす。
まぁ、メーカーにしてみれば、800万円の売値でも毎月 2000人買ってくれるなら出す。
そう宣言したいところでしょうけど。(笑)

基本的な見方として、
バイクも車も安い値段で大量販売をしなければならない日本のメーカーで
趣味・嗜好に合うものを求めること自体が間違っているのかもしれません。
趣味・嗜好は贅沢なんだから高価格を覚悟が当然で、外国産に求めるべきなのかな。

投稿: ぽてち | 2009.05.31 18:18

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: バイクの冬に思う(2):

« ありがたい | トップページ | elf terra01 »