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2009.01.19

試乗2-2 CB1300 SUPER BOL D'OR

 CBR1000RR 再度の試乗時に、CB1300 SUPER BOL D'OR の試乗もできました。
 これも国内仕様。MORIWAKIのマフラー着きでした。

 CB1300は、動かしてしまえば重さを感じないと、よく聞きます。展示してある実車にまたがって直立させてみた感触から、その通りかもしれないと予感していました。実際に動かしてみたら、本当に重さを感じません
 車に混じって単純に走っただけだからかもしれませんけどね。ひょいひょい振り回そうとしてみたら、印象がまた違ったものになるかもしれません。だけど、普通に走るだけなら、怯えさえ感じていた 270kgの数値はどこに?と思うくらい呆気なく普通に走らせることができました。

 呆気なく普通に・・・ このバイクに感じた印象のうち一番おおきなものが、この言葉で現されるかもしれない。興奮を感じさせる CBR1000RR とは違う方向性の驚きでした。

 怒濤のトルクで呆気なく速度が乗る。CB400SFだったら気負って回していかないとならない加速を、するっとしてしまう。そして何年も乗り続けてきたと勘違いしかねないほど自然なドライブフィール。後からふり返って、驚きの念がじわじわと湧いてきます。
 そしてやはり後から思ったこと。MORIWAKIのマフラーが着いていたのが残念です。CB1300を試乗させてびっくりさせるなら、静かな標準マフラーの方がよさそうです。速度がのっていくとき、もっと呆気なく感じられたかもしれないから。「何もしてないのに、270kgもあるはずなのに、どうしてこんなに早くにこんな速度がでているの?」との感覚を、もっと感じられたかもしれません。

 もちろん、少し大きく開けてみれば強烈な加速も見せました。町中は2nd・3rdで十分?と思ったこと、CBR1000RR と似ています。だけど、CBR1000RR の強烈さとは違って、どこか安心感が漂う暴れん坊といった印象です。炸裂!でなく、怒濤の、と言えようか・・・
 ビッグマシンの重量、大トルク、怒濤の加速を、町中走行レベルであれば何の気負いも高ぶりもなく、あっさりと扱えてしまうこと。それが CB1300 の凄みなのかな。

 運転姿勢については、非常に良好だと感じました。上体はどこにも負担感が無く自然にハンドルを握れて、ハンドル位置を変えないとならないと思うことなく運転できました。シート幅が広くて尾てい骨の収まりがよく、股ぐらが痛くなることもなさそう。でも足は・・・ちょびっと、ちょびっとだけキツイかな。(^^; でも、ぎりっぎり許容範囲に収まっているとは思います。シートがあと 10mmか 15mm高かったら、完璧にジャストフィットです。輸出仕様で少し厚いシートって、ないのかしらん?
 ということは、普通の人は逆に辛いのかな? ハンドルが高く感じたり、足つきが悪かったり、と。翌日に町で見た人は、停止時につま先立ちでした。背がやや高い方に分類される、すらっとした現代の若者に見えましたが、自分ほどには高くありませんでした。はっきりと高い方に分類される人が楽をできる、国産では珍しいバイクなのかもしれません。

 気負いも高ぶりもなく、楽な姿勢で楽に、右手首ひとつでパワー荒ぶるビッグマシンで、町をスイスイと走れる。「!」マークを付けるような過激さがなく、でもズバ抜けた動力性能を、スイスイと。
 長距離もあっさりとこなすことでしょう。タンデム性も高そうです。荷物も、ケースを着ければたくさん載せられる。
 国産ビッグマシンの中ではよく売れている1台に数えられるとのこと。理解できるように思います。趣味性と(快適性を含む)実用性を兼ね備えた1台として、素晴らしいバイクだと思いました。

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