あれはいいものです2
HONDA MVX250F(Collection Hall)
Nikon D3,AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
慣れがどんどん進んで、都内の走行であれば車の流れをリードするくらいのペースでひょいひょい走れるようになってきました。そして、その程度の走行ペースであれば 5000~6500rpm、すなわち使用可能回転域の半分を切るところで十分。VTEC切り替え点以上の勇ましくやかましい回転域を使わなくても走れます。
町中では静々と、かつスイスイと。回せば勇ましく強力なダッシュ。よくできたエンジンとバイクだな、と。> CB400 SUPER FOUR
ちょっととまどっているのは、3000~4500rpmくらいの通常走行状態からポーンと加速したくなったとき、アクセルを開けるだけとかシフトダウンしても1段や2段だと即座に意のまま加速へと移ってくれないこと。
とまどう一番の理由は、車のトルクと使用回転域に慣れきってしまっていて、勇ましさを感じる回転数を使いながら走るスタイルがまだ身についていないからです。必要なシフトダウンの段数についてもそれが言えます。
排気量が小さくて、さらに素性が高回転型の4stエンジンですからねぇ。
同じ4stエンジンでも、低回転からトルクを発生するエンジンとの違いを感じます。例えばビッグスクーター。信号のスタートで積極的に回していかないとどんどん離されます。よく見かける KAWASAKIの大型バイクもそう。こちらは何よりも排気量がものを言っていますよね。
2日の晩に出会った VFR400R にも感じました。音からして向こうも回してないはずなのに、ぐんと離れていきます。同じ4st 400ccで同じくスポーツ系のエンジンでも、V4は低中回転域でのトルクの出方が違うのでしょうね。
2st 250ccが絶滅している今、気持ちよくて扱いやすいと自分が心底感じられるエンジンのバイクは、重くなってしまいそうです。持っていない免許が必要になりそうですし、バイクとしてトータルの扱いやすさに考えを巡らせると、重いものはそれもまた違うような気がしています。
そこで思う。「これはいいものです2」 いや、「あれはいいものでした」かな。
2つ前の記事にちょろっと載せてあるエンジン写真。25年前に乗っていた HONDA MVX250F のエンジンです。
大きな難点が、複数ありましたよ。「えー!、あんなエンジンが?!」とつぶやかれる前に、そこをお断りしておきたいと思います。もし今も乗っていたら、自分もぶつぶつ言っていると思います。
軽いのに、俊敏に走るために十分以上のトルクとパワーを持っていました。
ピーキーさが無く安心してアクセルを開けられ、本当に使えるトルクとパワーでした。
気持ちよくて広いパワーバンドがすぐ近くにあって、パッと使うことができました。
振動が少なく、独特のビートが気持ちよい、不思議な感触が楽しいエンジンでした。
市場のニーズからしてあり得ないことですが、MVX250F とそのエンジンがあのまま改良・熟成されていったら、史上最強の町中快速ができあがっただろうと思っています。
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