新オデッセイ
大山千枚田
Nikon D3,AF-S VR 70-300mm F3.5-5.6G
このカラーラインナップ。好景気時のものですよねぇ。
開発が最終段階を迎えてカラー設定が決定されたのは、言うまでもなくアメリカの金融バブル崩壊がまだ起こっていない時期でしょう。
先代から続く精悍なデザイン志向も、シャープな高級感を醸し出そうとしている内装デザインの傾向も、世の人々が自信を持っている時期に合うもの。
先代が登場したのは、アメリカが好景気に沸き続き、日本でも構造改革が始まって産業分野によっては景気が急回復しつつある時期でした。精悍なデザインや男性的な高級感を漂わす内装は、世相にぴたりと合う車だったと思います。
だけど、今この時期に先代を踏襲したデザイン傾向はどうだろう? パリサロンで披露された来年登場予定のインサイトのような、さらりと柔らかな中に機能性や先端性を感じさせる、すっきりとした風合いのデザイン傾向が合う時代がやってきているように感じます。
これほど急展開な金融バブル崩壊が起こるとは予想しなかったのか。それとも、こういう車を買うのはこういう好みの人なんだと、決め打ちしているのか。少なくとも、これからはその他大勢が「自分も!自分も!」と群がって買うデザインではないなと感じます。
世の経済状況がその他大勢の人々の嗜好行動に影響を与えるまでにはタイムラグがあります。だから新オデッセイも当面は売れると思います。だけど、徐々にすぼんで行くのじゃないかしら。より大きく立派になるアコードにも同じことが言えると思う。
入れ替わるようにインサイトが立ち上がってきてくれれば、それはそれでホンダの読み・予想通りということになると思いますけど。
この時期にこういう車をポンと投入してくるトヨタ。これが大売れするかどうは不明なれど、LSからこういう車までを同時にそろえて人の動きを待てる体力がすごいわ。(^^;)
| 固定リンク
コメント