センサーとエンジンと(1)
写真が楽しみで時どき見にいくサイトとして、ライカ M8 の写真を紹介している blogのブックマークが増えてきました。
写真の画面作りやねらう意図など、そこは個性と好み故、blogそれぞれに異なっていると感じています。しかし、画風と言うのか風合いと言うべきか、その部分はそこそこ共通しているように感じます。
風合いも好みに依る面があるでしょう。RAWから好みに生成していると思われますし。レンズ交換型マニュアルフォーカス カメラ、それもだいぶ高価なカメラとレンズを購入して撮ろうと思うもの。やっぱり似たような好みがあるのかもしれません。
これまたしかし、M8 のセンサー&画像生成エンジンに依るところも大きいのではないかと推測しつつあります。
いわゆる「ニコンらしい写真」や「リコーらしい写真」などの表現が、デジタルになってから重みを持つようになってきたと思っています。Nikon Capture NX が Picture Control機能を持ってから感じていること、「RAWから作りだす写真も、素人にとって風合いは自在でない」 その思いに重なります。
自分は、Picture Controlで提供されていない風合いの写真を生成することができません。やると写真が破綻します。Nikonが用意している Picture Controlモードの風合いのみ、得ることができます。さらに、Picture Controlを用いても、D100 と D40 と D3 と、それぞれの RAWから見た目同じ写真に追い込むのは困難な作業です。
Picture Controlが無ければ機種ごとにまったくばらばらの風合いとなり、あっても完全な統一をできません。
やはり、センサーや回路が持つ素の性格と、メーカーが作り込んでいる画像生成エンジンの二つが、風合いの根幹を決めているのだろう。そう考えているところです。
もちろん、画像処理の豊富な知識と熟練の技法を持っていれば、自在に生成できることでしょう。しかし、自分の場合はメーカーが提供する土台に乗って右に左に少々動く程度です。
だから、Nikonが D2Xモードを提供してくれて本当に助かりました。D3と Nikon Capture NX デフォルトのモードは、どれも自分の好みと大違いでしたから。提供してくれなかったら、自分が D3で作り出せる写真は D100や D40の写真より(好みの面で)大いに劣るとガッカリしたことでしょう。
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